内容説明
37歳女性、入社15年目、独身バツなし。ついでに恋人・人望ともにナシ。……ですが、何か問題でも? 無能な上司や、使えない部下への鬱憤を抱え、今日もお疲れモード。有名企業の女性係長といったって、陰では「お局」呼ばわりで、都合のいいときだけ「ベテラン」だなんて、やってられるか。どんなに強く見えたとしても、たまには愚痴も聞いてほしいし、恋愛だって諦めるにはまだ早い――働く女の本音と弱音を描く本格「負け犬」小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
219
墨田翔子、嵯峨野愛美、どちらも著者の分身。現実味のある物語。短編7話。うち6話は小説新潮掲載2003年から2004年。表題作のみ書き下ろし。仕事をしていると遭遇しそうな話がちらほら。たしかに仕事場は戦場かも。登場人物も著者も、究極は楽観的なのがよい。著者は名前から男性だと思っていた。読んでいくうちにあれ?と思いwikiで調べ公式ページで日記を調べ「夫が」と書いてあるので確認。2013/06/15
射手座の天使あきちゃん
125
うーん、稀にいらっしゃるとは思いますが・・・ 色々悩みは多いにしても、37歳独身女性、年収1,000万円超、都内に1LDKマンション所有、誰に妥協するでもなく仕事はテキパキ、人情・感情・しがらみバッサリ、独立独歩、唯我独尊、最後に恋までいい感じ?(笑) 読んだら元気が出る?、それとも少し落ち込んじゃうかな!? <(^_^;2010/10/13
5 よういち
113
37歳独身の黒田翔子は大手音楽関係会社の企画部係長。 いけすかない男性上司と年下OLの狭間で、仕事一筋に生きてきた。 ある日、翔子はネットで知り合った、ケアンズの旅行代理店に勤務する29歳の嵯峨野愛美に旅行を依頼し、愛美と対面する。 働く女性の内面描写と行動を、分かりやすい言葉と文章で表している。ちょっとした職場でのミステリーも入っていて、エンタメとしても楽しめた。 各章毎に翔子と愛美の其々の視点で描かれている。同じ場面でも思いが全く違う形でお互いを見つめているのが面白い。読後感も爽やか。 2019/06/04
七色一味
101
読破。オーストラリア人の労働観にへ~っと。そういう、自分の人生を進むというのも、なんかいいなぁ。と言うか、今現在ほぼそんな感じで人生進んできてないか?と、作品の主題からは全くかけ離れた部分で自分と重なる部分があって、そちらに共感? まぁ、実際どうなんでしょうかねぇ…。2015/09/04
昂 ふたたび
97
会社と言う戦場。仕事と言う敵との戦い。毎日がしんどいが、来年のあたし、五年後のあたし、未来のあたしの為に、たち止まるわけにはいかない。翔子さんの様に、私も、負けないもんね。絶対に。2015/05/22
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