生きさせろ! - 難民化する若者たち

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生きさせろ! - 難民化する若者たち

  • 著者名:雨宮処凛
  • 価格 ¥1,122(本体¥1,020)
  • 太田出版(2007/03発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778310479
  • NDC分類:367.6

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内容説明

フリーター、パート、派遣、請負......不安定化する若者たちの労働現場。そのナマの姿を、自身も長年フリーターとしてサヴァイブしてきた著者が取材した渾身のルポルタージュ。この国の生きづらさの根源を「働くこと」から解き明かす宣戦布告の書!!

目次

第1章 「生きづらさ」とフリーターをめぐって―破壊された「働くこと」「生きること」
第2章 フリーターの実態
第3章 寄せ場化する都市
第4章 「働くこと」と「生きること」―心の病と格差社会
第5章 企業による殺人 過労自殺
第6章 抵抗する人々
第7章 なぜ、若者は不安定化したのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

33
これ、ロスジェネ世代の先駆をいった雨宮さんの代表作だが、目からうろこの一冊だったな~。この本が作った当時の空気は様々な社会的弱者や社会活動家が立ち上がり、様々な市民運動が興隆した先に民主党とのリンクがあって政権交代が実現したが讃嘆たるものだったんだよな~っ。でも元気のないロスジェネ世代に唯一団塊世代には負けるが「学生運動」らしい勢いを作った契機を与える当時衝撃の聖典だった。2015/05/29

NICK

10
フリーターや派遣社員といった貧困層の悲惨な現状を明らかにし、生きることそのものが困難と化した社会へ物申すアジテーションの書。なので論に偏りはある。しかしこの本でもインタビューされている今野春貴による『ブラック企業』を始めとする最近の著作を読んでみると、労働者の環境というのは7年前とそれほど変わらないように思える。過酷な労働によってただ使い潰されるという悲惨。セーフティネットすらまともに機能していない状況で果たしてどう夢や希望を持つことができるのか。2014/02/10

c_a_m

6
この本のため、私は3日ほど混乱になり労働問題を考えこんでしまった。ただ、生きさせろというけど、税金も払わずお金をくださいといって、全員が仕事をしない自由を選んだらそのお金は何処からくるんだろう…。そんなこといってないけど、この本はそれさえ認めている。根本的な不況改善を提示せずに叫んでいるように見えて、消化不良。叫ぶことに意味があるのかも。うん。2012/04/04

ひやしなむる

6
読み進めていくうちに気付いた。「これ全然他人事じゃないじゃん!」って。めっちゃ当事者だった(笑。「いずれなんとかなる」「誰かがなんとかしてくれる」っていうのは、思考停止なのかなと思った。まずは当事者意識を持つこと。思考停止状態から抜け出すこと。これはそのきっかけになってくれる本だと思います。事例も豊富だし。「貧乏人大反乱集団・高円寺ニート組合・素人の乱」の話は面白くて思わず笑ってしまった(笑。話変わりますが、キャンパス内にコタツ出して鍋するとか、『夜は短し歩けよ乙女』に出てくる韋駄天コタツみたいですね。2011/09/04

ミギノコウザエモン

5
本巻が刊行された当時よりも、今の雇用情勢は当時より悪化している。本書では「労基署は何もやってくれない」と訴えているが、今や労基署の窓口で失業者に対応する職員も、そのほとんどが「非正規社員」である。安倍政権は発足以来、国会で「自民党政権になって以来、雇用情勢は回復している」と強調するが、雇用が増えているのは「非正規社員」であり「正社員」は減少傾向が止まらない。 http://revisiondulivre.socialcultures.org/?p=722016/01/01

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