ひとは、なぜ、そこにいるのか 「固有の居場所」の環境行動学

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ひとは、なぜ、そこにいるのか 「固有の居場所」の環境行動学

  • 著者名:山田あすか
  • 価格 ¥19,800(本体¥18,000)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787232700

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内容説明

認知症高齢者やこども、知的障碍者の生活を観察しインタビューを重ねるうちに浮かび上がる彼/彼女たちの「固有の居場所」。彼らはなぜその場所にいるのか、居場所の選択とその要因を析出して、生活の場に「居場所」をもつことの意味を描き出す。「居場所」に関する膨大な質的データを精緻に読み解き、人と環境の関係性を思考する環境行動研究の成果。
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目次


 1 人はそこに「いる」
 2 「いる」ことの意味
 3 環境からの影響を受けやすい人々と、その居場所
 4 本書の目的

第1章 そこにいるということ
はじめに
 1 人間・環境系研究の発展とその経緯
  1・1 心理学分野における行動主義
  1・2 心理学の視点からの「心理学的環境・行動的環境」
  1・3 「生活空間」
  1・4 心理学的生態学
  1・5 生態学的心理学の視点からの「行動場面(behavior setting)」
  1・6 認知心理学の観点からの「アフォーダンス」理論
  1・7 建築決定論(architectural determinism)
  1・8 相互浸透理論(transactionalism)
 2 人間・環境系研究の流れの整理と、本書における人間・環境系の捉え方
  2・1 既往研究に対する本書の考え方の位置づけ
   2・1・1 本書の基本姿勢
   2・1・2 人間・環境系についての既往研究に対する本書の位置づけ
  2・2 「人間」
  2・3 「環境」
   2・3・1「環境」の定義
   2・3・2 生活の場としての「環境」がもつ意味
 3 本書の視点
  3・1 生活の場、住まいというもの
  3・2 「いる」ということ
  3・3 「居場所」について
  3・4 固有の居場所の抽出と固有の居場所の構成要素への整理
   3・4・1 生活環境のなかでの固有の居場所
   3・4・2 固有の居場所の定義
   3・4・3 固有の居場所の選択要因

第2章 「居場所」を探るために
 はじめに
 1 認知症、発達途上、知的障碍
  1・1 認知症の症状とその理解
   1・1・1 「認知症」と「物忘れ」の違い
   1・1・2 認知症の症状
  1・2 こどもの発達と周囲の環境との関わり方の変容
   1・2・1 こどもの認知能力と環境との関わり方の発達
   1・2・2 認知心理学および発達心理学における空間とこどもの認知の発達
  1・3 知的障碍と知的障碍者に求められるサポート
   1・3・1 知的障碍の定義
   1・3・2 知的障碍という障碍の特徴と求められる支援
  1・4 認知症高齢者・こども・知的障碍者の共通点と、三者を比較する意義
   1・4・1 三者の共通点
   1・4・2 三者を比較する意味・意義
 2 既往研究と分析の視点
  2・1 既往研究
   2・1・1 認知症高齢者の環境
   2・1・2 こどもの環境
   2・1・3 知的障碍者の環境
  2・2 本書の視点
 3 本書の目的
 4 調査対象の選定
 5 調査の手法
 6 本書の構成

第3章 認知症高齢者の居場所
 はじめに
 1 本章の背景と目的
  1・1 社会的背景
   1・1・1 高齢化の進行と認知症高齢者の増加
   1・1・2 グループホームの誕生と日本での急速な普及
  1・2 理論的背景──関連する研究と本章の位置づけ
   1・2・1 住まいとしての高齢者居住施設
   1・2・2 グループホームの研究
   1・2・3 認知症高齢者と環境との関わり
   1・2・4 本章での分析の視点
  1・3 本章の目的
 2 調査方法と調査の概要
  2・1 調査対象施設概要
ほか