文春文庫<br> 不運な女神

個数:1
紙書籍版価格
¥565
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
不運な女神

  • 著者名:唯川恵
  • 価格 ¥559(本体¥509)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167727017
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

「いいことの数は決まっていて、誰かが余計に手にすれば、誰かがあぶれる」。駆落ち相手に逃げられたり、死んだ夫の連れ子と姑に手を焼いたり、20歳も年上の妻から奪った男をふたたび若い女に奪われたり、幸せな結婚を望んだのに一家三代でシングルマザーになってしまったり、元夫が新しい家族と隣のマンションに越してくることになったり……。男運に恵まれない8人のヒロインたちが、恋に翻弄されつつも、健気に何かを掴み取る姿を描いた連作短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

300
【物忘れ部】既視感あるような、、、とはおもいつつ、読了して、今読メを開けて愕然としている。初回読了が5年前では仕方ないか。気を取り直して作品の内容に触れると、オトコに運命を委ねてばかりがごとくのヒロインにじれじれしつつも、どこか羨ましいような。彼女らの肩を抱いて、もういいよ先へ進もう、と言ってあげたくなる。読みながら何度も、亡き森瑤子先生の作風をおもいだしていた。2018/05/06

ミカママ

33
「ちょっとだけ不幸」な女を描かせたら、唯川さんの右に出るものはいないと思いながら読みました。ヒロインたちがちょっとずつリンクしているのがとっても読みやすくて、リンクを探すのが楽しくて。ヒロインたちはどれもちょっとずつ不幸なんだけれど、ラストでちゃんと上向きの光が見えるところがさすがですね。2013/02/25

HMax

32
運の量が普通より少し少なく、不幸を呼び込む体質の女性8名を集めた短編集。微かに明かりがさす終わりが希望を与えてくれます。自由気ままに生きてきた「不運な女神」、母娘三代男運のない「ドールハウス」、男の都合に合わせてきた「帰省」が好き。ドールハウスの「今、こうして隣に座る聡美と、幼い頃、鏡子にまとわりついて離れなかった聡美は、本当に同じ娘だろうか。娘はいつから母を拒み、母はいつから娘を他人と割り切ればいいのだろうか。」難しい。2022/01/30

けいこ

28
男運に恵まれない女性たちの短編集。浮気されて逃げられたり、死んだ夫の連れ子や姑を気遣って再婚をふいにしたりと、読んでいるこちらも気が滅入る。不運に苦悩しつつ自分の人生を見つめ直す女性たち。嘆いていた人生も視点を変えるとそうでもない。人生って選択の連続で、どちらに行ってもそれなりの不運もあるし、幸せな時間もたくさんある。後ろを向かないで歩いて行こうって最後には背中を押してくれるような作品。安定の唯川さんでした。2020/11/01

アコ

28
8篇収録の短篇集。タイトルに合うようにどの篇の主人公も男運がない。痛々しくせつない空気が漂うものの、ひたすら重くこちらを落ち込ませるだけでなく、そうした境遇から脱しようとする主人公の姿などをテンポよしな文章で読ませるのはさすが。だから定期的に読む作家さんになるんだね。唯川さんの短篇集はこれで9冊め。+アンソロジーでもよく読む。そのせいなのか「これ読んでる」が多々。しかし読メ開始4年強のあいだには読んでいなくて。うーん、まあいっか。通勤電車内でゆっくり読了。で、もう忘れているものも…2016/08/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/517832
  • ご注意事項

最近チェックした商品