編集者という病い

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編集者という病い

  • 著者名:見城徹
  • 価格 ¥1,408(本体¥1,280)
  • 太田出版(2007/03発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778310509
  • NDC分類:021.4

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内容説明

僕はこうやって生きてきた――出版界に大旋風を巻き起こす見城徹(幻冬舎社長)の仕事・人生の総決算の書。
「顰蹙は金を出してでも買え!」
「薄氷を薄くして踏み抜け」
など過激なスローガンを掲げて見城徹が創立した幻冬舎は、驚異的成長を続け、沈滞する文芸出版界に強烈な衝撃を与え続けている。
その総帥の著者が、半生の生き方と仕事の仕方を振り返り、
七転八倒と感動と苦悩の日々を惜しみなく書き綴った類希な人生の書。
勇気と感動、悲惨と栄光、この本には人間の情動のすべてが詰め込まれている。
尾崎豊との出会いー仕事ー別れに始まり、坂本龍一、石原慎太郎、村上龍、五木寛之、中上健次、松任谷由実、など綺羅星の如く並ぶ物書きたちとの深い交流とドラマチックな日々。
現役の編集者が作家たちの素顔をここまで踏み込んで書いたことはないだろう。
誰よりも深い劣等感を抱く著者が、誰にも負けない努力と情熱を傾けて戦い続けた日々を感動的に描き出す、人生記録の白眉がここに誕生した。
老若男女に関わらず、表現と文学と感動にこだわるすべての人々への無上の贈り物。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

338
KUにて。いろいろな雑誌のインタビュー記事などをまとめた一冊なので同じ内容が何度も繰り返されるので、一冊の本としてのおもしろさはイマイチだが、何度となく繰り返される見城氏の哲学には胸を打たれるものがある。ただ、やっぱりそういう哲学だけを純粋に学びたいのであれば『たった一人の熱狂』を読んだ方が楽しめるだろう。まったくもって、編集者というのはイカレタ連中である。2016/08/13

シュラフ

11
見城徹という男の、文壇・音楽界の友人らとの華やかな交遊録、やりたいことに対する徹底的なこだわり、がすごい。やはり伝説の編集者というべきだろう。尾崎豊、坂本龍一、中上健次、村上龍、らとの徹底的に飲んで・遊んで・話して、そこでつくりあげた人間関係がすごい。サラリーマン編集者には真似できないだろう。この人間関係をつくるうえでの見城は自身のこだわりに"これほどの努力を、他人は運という"と自負する。ただ情熱だけではない。売れる本づくりについて、独創・明解・極端・癒着、と編集にあたっての作戦づくりがきちんとある。 2014/07/05

しろ

11
☆6 ただ素直に「この人すごい」と思ってしまった。なにより本づくりへの執念を感じる。真に著者と向き合い、裸で勝負している。彼のようにきっちりと体重をかけて取り組むからこそ、信頼というものが得られるのだろう。特に、尾崎豊とのつながりが激しい。お互い全力でぶつかっている。著者のうちにあるものを引き出したり、形にするのはもちろん、編集者自身が秘めるものもぶつけているからこそ読者に響くものが作れるのかもしれない。幻冬舎は彼をしっかり受け継いでいると思う。2011/02/16

ジュースの素

8
見城氏のがむしゃらな「闘志」を見た本。作家と編集者の関係は面白い。特に70年代の「キャンティ」効果は大きいなぁ。 あの店から育った有名人は数知れず。 章によって内容が重複していて読みずらい箇所も。 売れる物は正しい物とは限らない、タケシやタモリだって大ファンと大嫌いが必ず同居する。 見城氏の「方法」の幾つかが理解出来た。 2017/05/18

てながあしなが

6
「読書という荒野」に引き続き読んだ。強烈な本でした。尾崎豊のところがとんでもない。エピソードもすさまじければ、その臨場感をパッケージに詰めることができる見城さんの文章力も見事。没入して読んでしまいました。一人の人間にここまで真摯に向き合えるのはもはや才能。幼少期のコンプレックスが、この才能を結実せしめたように思える。そして、もうこの人は普通の刺激じゃ飽き足りないんだろうな。編集者という職業にジャンキーになっている(いい意味で)と思う。2018/06/07

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