内容説明
1793年、マルセイユにほど近い港ではフランス在住の外国人が難民と化し、われ先に脱出せんと埠頭に押しかけ、ごったがえしていた。沖合にはイギリスの軍艦が待機し、英国人のリントン一家も接岸する救助艇を待って乗り込もうとした。が、そのとき、船にどっと人々が殺到して娘のエマ・リントンだけが取り残された。「お父さま!」エマは必死で叫んだが、船は無情にも遠ざかっていく。呆然とする彼女の肩を、背後からがっしりとした手がつかんだ。「行きましょう。ここにいては危ない」英国人の紳士に言われ、エマは振り返った。この人は誰?私をどこへ連れていこうというの?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
14
1793年、「華麗なる密航」の1年前の話。登場人物は重なってないけど、フランス革命後の混乱でヨーロッパからイギリスに逃げ帰ろうとするシチュエーションは同じ。こちらはトゥーロンからイギリス海軍の船に乗ろうとしたイギリス人家族。娘だけが置き去りになり、ヒーローが陸路でスペインに逃がそうとする話。面白かったんだけど、ヒーローの正体がはっきりしないまま、逃避行はマルセイユまでで話が終わっており、もっと続きが読みたかった。他の話にさりげなく登場してないかなあ。調べてみたけどかなり古い本で、調べきれず。2021/12/26
立花真幸
0
★★★
くろうさぎ
0
イギリスに帰る途中、港で一人置き去りになってしまったヒロインとそれを助けるヒーローなのだが、、ヒーローを信用せずに、文句をつけいろんな行動に出てしまったヒロインにちょっと鬱々。それに、マデレンにも・・・。ヒーローは別人のように変わっちゃいましたね。 2011/03/04
こえん
0
再読。やっぱり前半がね~。2010/09/15
こえん
0
革命まっただ中の仏が舞台、混乱と血腥さを背景の逃避行。中盤近くまで、何か勘違いしてるとしか思えないヒロインの発言にはイライラさせられたし、冷静で辛辣なヒーローとのやりとりも疲れた…後半のヒロインへの想いを明らかにしたヒーローは前半とは別人で楽しめたので、頑張って読んで良かったのはたしか。2009/06/25
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