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内容説明
クラシック界最高の名声と金そして権力が集中するベルリン・フィル首席指揮者の座。ナチス時代、その三代目に君臨する巨匠フルトヴェングラー。彼は誠実な音楽の僕でありさえすればよかった、比類なき才能と野心をもった青年カラヤンが現れるまでは――。嫉妬の炎を執拗に燃やし詐略をめぐらす巨匠、巧みに抗うカラヤン、そこに巨匠を慕う無名の田舎音楽家チェリビダッケが加わり、争いはさらに複雑になる。クラシック黄金時代の美と欲望のドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もっひぃ
13
面白かった。ベルリンフィルの3代、4代首席指揮者としてフルトヴェングラーとカラヤンの名前は知っていたが、まさかふたりがこんなにも仲が悪かったとは思わなかった。フルトヴェングラーやカラヤンとナチの関係が興味深かった。やっぱり歴史は特定の人物に焦点を当てたミクロの視点から追っていく方が面白い。2017/03/23
とり
9
ベルリン・フィルの終身指揮者であったフルトヴェングラーとカラヤン、フルトヴェングラーの後継者争いでカラヤンに敗れたチェリビダッケの話。ドラマチックだがドロドロの争い。ナチなどの政治との関係だけでなく、レコードやCDへの録音、映像化との関わりにも話が及んでいる。2025/12/03
ヴァン
9
帝王と呼ばれたカラヤンが亡くなったとき、ナチスとカラヤンの関係を調査していたFBIがその調査をうちきった、と新聞に小さな記事が掲載された。この本を読んでみて、カラヤンと、彼の存在を排斥しようとしていた巨匠フルトヴェングラーがナチスとかかわりながら、ドイツでの名声と地位にいかに執着していたのかがわかった。この二人に三人目の登場人物、チェリビダッケが加わり、物語は錯綜する。ここには芸術家に対して一般に想像される崇高なものはなく、どろどろした俗っぽい感情だけがうごめいている。映画のような話である。2016/10/09
牧神の午後
8
いやまぁメジャーではないことは認めますよ。でも、筆者も書いているように、戦後のBPOを支えたのは紛れもなくチェリなんだから、もっとチェリに筆を割いて欲しかった、という点だけが本当に残念。音楽、ミュジツィーレンも人間の営みである以上、人間の美しいところも醜いところも等しく反映されるわけで、楽聖といっても差し支えないフルトヴェングラーでもそれは例外ではなく、バイロイトの第9のような人を超えた人類の理想のような音楽を奏でていようが、権力闘争や嫉妬からは逃れられないってことですね。2018/10/20
kuma suke
8
二人の間にこんな確執があったとは。2014/06/24
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