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内容説明
とある海辺の町、寺の坊主・秀胤(しゅういん)は、住職の孫・光胤(こういん)の言動が何かと気に食わない。明るく奔放で人気があり、住職の血を引く光胤には、かわいい恋人までいる。いい加減なあいつばかりが、なぜ?…悶々(もんもん)とする秀胤だったが!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リッツ
14
羽衣ミシンもそうだったけど、ファンタジックなはずのことが、まんま日常に溶け込んでいて無理がない。面白い味わい、くせになるかも?2015/12/29
anne@灯れ松明の火
13
(古書購入)『坂道の…』『月影…』が好きで、他にはどんな作品があるのかなと。人魚の手づくり絵本を作成中で、気になった。人魚がいることが当たり前の世界を描いた、ひとつひとつにつながりのない5編。どれも独特で、不思議な世界観。悪くはないけれど、これが最初だったら、他に進まなかったかも……。2015/01/28
ヴァンさん@少女マンガ雑誌を語る会
10
「これぞフラワーズ(掲載誌)」という感じがする、人魚にまつわる短編集。《フラワーズっぽさ》って沢山あると思うんですが、その一つに「生きにくさを描く」みたいなのがあって、本作はまさにそこが優れています。少女マンガを読まないマンガ読みに言いたい。《少女マンガは恋愛だけじゃないんだぞ!》収録5作の中には恋愛の難しさという生きにくさが描いてある作品もありますが、そうでないものもあります。あと、絵とコマ割りと、全て最高。元々私が短編や巻数の短いお話が好きなこともあって、これは小玉ユキさんの傑作の1つかなと思います。2020/04/22
夜梨@灯れ松明の火
10
人魚の出てくる短編集。最初はちょっと違和感がありましたが、読み進むうちに、人魚が本当にいる気分になりました。「羽衣ミシン」同様、キューンとするおはなし。個人的には電車になるシーンがいいです。とっても!2012/06/11
ホルグルゥ
6
海や川に住む人魚と人間のお話。人魚が絡んではいますが、メインは人間同士の感情のぶつかり合い、嫉妬などが描かれていてうまい。表題作のお坊さんとサーフボードの組み合わせが意表をつかれました。どのお話も切ないです。2010/10/23