「出雲抹殺」の謎 - ヤマト建国の真相を解き明かす

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「出雲抹殺」の謎 - ヤマト建国の真相を解き明かす

  • 著者名:関裕二
  • 価格 ¥640(本体¥582)
  • PHP研究所(2013/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569667683
  • NDC分類:210.3

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内容説明

「出雲は逆立ちしている。出雲の何もかもが、あべこべなのである」。本書の「はじめに」で著者は、いかに出雲という国が謎めいている存在であるかを示唆する。さらに「たとえば、旧暦の十月を普通は神無月というが、出雲では神在月という」「出雲大社の注連縄は、世間一般の神社の縒り方とは正反対に縒っている」と続けて、出雲の特異性を紹介する。出雲の特異性は、まだある。全国各所に見られる前方後円墳に対する、出雲の「前方後方墳」。五、六世紀に制度化され、律令制度が廃止されていく中で廃絶されたはずの「国造(家)」が、現在まで続いているという事実。表の現人神が天皇なら、裏の現人神が出雲国造なのであろうか? 著者は出雲に対する謎の多さを事例をあげて強調する。ヤマト建国以前に興隆し、建国後には急速に衰退していった出雲。この古代史最大の謎を解く鍵は出雲にある、と著者はいう。ヤマト建国の真相を大胆に推理した著者渾身の書。

目次

第1章 「出雲」は本当になかったのか?(古代史の謎を解き明かす最後の鍵 時代に翻弄された「神話」 ほか)
第2章 出雲はそこにあった(出雲はなかったというかつての常識 考古学の示す最新の出雲像 ほか)
第3章 なぜ出雲は封印されたのか(とてつもない柱が出現した出雲大社境内遺跡 出雲信仰はなぜ起こったのか ほか)
第4章 出雲はなぜ祟るのか(どんどん繰り上がる古墳時代の年代観 邪馬台国は本当に畿内で決まったのか ほか)
第5章 明かされた真実(神社伝承から明かす大国主神の正体 大国主神の末裔・富氏の謎 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋乃みかく

3
★★★☆☆ 出雲はなかった説がかつてあったことに驚いた!出雲の謎についていろいろ興味深い説が盛りだくさんでとても面白かったけど、話があちこち飛んでちょっと読みにくい面もあったかな。古代の謎、もっともっと解明されるといいなぁ(^^)2017/06/03

Emkay

2
主な仮説としては、①朝鮮半島からの進出が博多経由だけでなく、出雲経由でも行われた、②その出雲を出所とする蘇我氏・物部氏がヤマト政権設立の立役者となった、③ヤマトの代表者として九州を征伐した台与(卑弥呼の後継者)こと神功皇后と、夫仲哀天皇こと武内宿禰が、ヤマトの裏切りに遭って、その後疫病流行が祟りとされた、④以上の事実は、藤原氏が大化の改新の正当化する手段として「日本書紀」で神話化した、等々。この時代の正史は残っていないので所詮仮説という前提で読めば、この著者の本は抜群におもしろい。2014/07/24

がちゃ

1
難しい2015/02/22

ダージリン

0
出雲にどのような勢力があったのか、ヤマトや他地域とはどのような関係にあったのかは興味があるところで、本書も仮説としては面白い。意外と古事記や日本書紀は真実を語っているということなのか。古代出雲については、もう少し色々な人の本も読んでみたい。2014/12/22

新しいフォルダー

0
半信半疑2009/09/04

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