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内容説明
決断するまでは、誰しも迷う。ましてや従業員16万人、売り上げ総額7.5兆円の企業の運命がかかっているのならば……。一社員から、ソニー初の「プロフェッショナル経営者」として社長に就任した著者は、瀕死の状態だったソニーの立て直しに成功する。そして、コーポレート・ガバナンス改革を実践し、精緻な企業戦略を練り上げ、さらなる改革へと突き進むが……。前CEOが、初めて語ったソニー経営の内幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
84
著者はSONYの社長を勤めた人で相当な重圧があったのだなと感じた。会社の経営というのはしんどい仕事と思った。2013/10/31
mazda
30
出井さんの前までの社長は、すべて創業当時からのファウンダー世代社長で、彼が初めての「プロフェッショナル経営者」という立場だったため、求心力の維持に気を使っていたことが読み取れた。僕は出井さんは先見の明があり、いい経営者だと思う。ソニーほどの会社が何で持ち株会社にならないのかな、と思ったら、「ホールディングカンパニーを作りたかった」って、やり残したことに書いていました。やっぱりそうですよね…。2013/11/14
Mik.Vicky
11
出井さん。顔と名前は知っていたが、具体的にどういうことをした人かは知らなかった。ソニー製品には私もブランドイメージを感じて大好きだが、ぜひその分野は末永く維持してっ欲しい。それはともかく、グローバル大企業のTOPの大変さがよくわかる本だった。2021/02/15
issy
6
創業期世代から斜陽のソニーを託された「叩き上げ」「非技術者」出井氏の社長10年(&その前後)の記録。時代の流れを読んで打った様々な手、うまくいったこと・いかなかったこと、やりたかったけどできなかったことなどが山ほど書かれており、ソニー好きのみならず企業経営に関心ある人は一読の価値あり。ドラマチックな成功話や押しつけがましい説教話ではないので派手な面白さはないが、むしろその分だけ真実味がある。社長になってから、いかに迷い、いかに決断したか、役員や部下との関わりについてもう少し具体的に書かれていると良かった。2010/06/21
ちぃ
5
ハードとコンテンツを押さえるのが重要。ハードとコンテンツにはシナジーはない。変動が激しいメディアに比べると、あくまでもハードとコンテンツは両輪として安定をしている、という点が重要。また、ハードのパーソナル化に伴いコンテンツの分量は短くなる。2021/11/13