内容説明
戦後ヤクザ史に残る男たちは、死に様までもが伝説として語り継がれている。はみ出た腸を押しこみ反撃を続けた鼈甲家初代・一見直吉、銃弾を喰らいながらも“侠”の矜持を保ち続けた山口組四代目・竹中正久、葬儀に二万人の参列者が駆けつけた住吉連合会総裁・堀政夫など、43名のヤクザたちの壮絶にして鮮烈な最期を描いた傑作ドキュメント。
目次
一見直吉(鼈甲家初代)
城迫正一(小千鳥組初代)
石黒彦市
松田義一
山上光治
大西政寛
出口達夫(モロッコの辰)
石川力夫
荏原哲夫
高橋輝男(住吉一家大日本興行初代会長)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
29
明治から昭和初期まではヒットマンの武器は日本刀。戦後は鉄砲に変わる。昭和の親分のお葬式には、美空ひばりさんなどの一流芸能人が花輪を出していたそうです。今でも何となくガラの悪い印象のある業界は、初期にはヤクザがからんでいたのだなぁと思いました。平成の親分さんは自殺か病死。私が子供の頃は、ヤクザに憧れているカタギのおっさんがパンチパーマに紋々しょって粋がっている事もありました。山一抗争の時代、私の家の近所のボロいアパートで発砲騒ぎが!あなたの近くにも意外とヤクザが!?ヤクザも一応、日本文化と言えるのかなぁ?2021/04/14
hnzwd
20
どんなに喧嘩屋と言われた男でも、拳銃、刃物の前ではあっさりと命を落としていくってのが、、物語の世界とは違う現実を感じました。なぜその死に方になったのか、を感じ取るにはエピソードがあまりにも短く、少し残念。2014/06/04
Taichi Sakamoto
1
あまりに記載されているヤクザの人数が多いので、頭の中で整理できないまま読み終えてしまった。もう少し、人数を絞って一人、一人のエピソードを掘り下げてほしい。こんなヤクザもいたのか・・とたくさんヤクザを知りたい人にはいいかもしれないが・・年代順に書かれていたのはよかったと思う。
igaiga
1
微妙でした。 筆者はヤクザものと付き合いがあるからか、割かし美談としてヤクザ者のエピソードを書いている感じがしてあんな人に迷惑をかけるだけの商売なのにそこが本当に微妙でした。 タイトルからは壮絶な死に方を想像させますが、畳の上で死ぬエピソードの方が多いのでその点も何とも言えませんでした。2012/01/13