哲学的な何か、あと科学とか

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哲学的な何か、あと科学とか

  • 著者名:飲茶
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 二見書房(2006/12発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784576061849
  • NDC分類:104

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内容説明

「自分のようなココロを持っているのは、本当は自分だけではないのか?」「脳を分割したら、『この私』の意識はどうなるのか?」などなど、日常見すごしてしまいがちな疑問にひとたび気づいたら、もう抜けられない。ハマってしまいます。特に「クオリア」「哲学的ゾンビ」「思考実験」「脳分割問題」は必読。あなたのジョーシキが崩れるかもしれない。同名の人気サイト、ついに書籍化!

目次

1章 哲学的な何か(不完全性定理 公理 ほか)
2章 あと科学とか(相対性理論 カオス理論 ほか)
3章 量子力学とか(波動と粒子の2重性 波動VS粒子派の戦い ほか)
4章 科学哲学史とか(帰納主義 機能主義の問題 ほか)
5章 もっと哲学的な何か(人口知能の心 チューリングテスト ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キク

64
ヘーゲルが「全ての理論体系には、証明不可能な命題が必ず存在する。そして理論体系は自身に矛盾がないことを、その理論体系の中で証明できない」ということを数学的に証明した。これは科学や哲学にも適応されるので、僕達は理論では真理に辿り着けない。さらに有名な「シュレディンガーの猫」によって「生きると死ぬが同時に存在する多世界解釈が成立している」ということになった。そんな状態でどう哲学するかを分かりやすく教えてくれる。松本人志は日本人のお笑いの理解を1段階引き上げた。同じことを飲茶は哲学でできるんじゃないかと思う。2022/12/08

キク

63
あちこちでシュレディンガーの猫を見かけるけど、この本が一番わかりやすく「生きてもいて死んでもいる猫」を説明してくれている。あの猫にビクビクしてる人って結構いそうだけど、読むべきはこの本です。人に本を薦めるのってすごく難しいことだけど、ある種の人は絶対にこの本を読んだ方がいいと思う。「未だに生きるということにうまく馴染むことができず、何かが足りないと思いながら、本を読んで生きている人達」に。「理性により作り出された理論体系が真理に到達することは決してない」と数学的に証明されているらしい、、、素敵な事実だ。2023/10/11

アマニョッキ

59
めちゃくちゃ面白い。「科学」って全てが理論や実験で説明できるものばかりなのかと勝手に思っていたけれど、実は「哲学」という対極にあるような考えが根底にあろうとは。何度説明されても意味がわからなかったシュレディンガーの猫がこんなにわかりやすいなんて!もう感動しかない。後半の天才のび太とサイコなドラえもんとの「どこでもドア論争」も面白かったなー。あれはきっとシュレディンガーの猫の実験で箱のなかに入れられた仕返しだな。続けて数学も読んでみよう。2019/05/04

Take@磨穿鉄靴

57
初飲茶氏。序盤に数学の全能性を否定するところから始まり(数学のみならずあらゆる公式、公理)ジャブを食らった感じでフラフラになりながら科学の話(エントロピーや散逸構造理論etc)がボディーブローのように効いてきて量子力学の領域に至っては完全にKOされてしまって理解不能。自分の無知さを思い知る結果に。私はまだこの本を読むレベルに非ず。基本的な物理とかも勉強しないことにはまだまだ世界は閉じられていることを知る。自分の無知さを痛感。評価不能。2023/02/04

美葉

51
まだ学校で習っていないことばかりだったけれど、すごく分かりやすくて、スラスラ読めた。専門用語や難しい言葉は、ほとんど出てこない。すごく勉強になった。「科学」が苦手な人、「哲学」ってなんとなく難しそうだなぁと、思っている人にオススメします! 「哲学」って、奥が深くて面白い!2019/03/20

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