合本 公害原論 [新装版]

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合本 公害原論 [新装版]

  • 著者名:宇井純【著】
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • 亜紀書房(2013/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 870pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784750506180

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内容説明

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1971年の初版刊行以来、版を重ね続けてきた名著がついに復刊!それまで企業寄りの技術論に終始していた風潮に警鐘を鳴らし、「公害」の社会的意味を初めて問い、現在の環境学の礎となった記念碑的作品。

目次

1 一般的状況
2 水俣病
3 足尾鉱毒事件
4 大正期における公害問題
5 昭和期の公害問題
6 技術的対策
7 FAOローマ海洋汚染会議報告
8 ヨーロッパの公害
9 運動論・組織論―一学期のまとめ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すしな

31
145-22.1970年代に東大で非公認で行われた講義の記録です。足尾銅山から水俣病、イタイイタイ病など教科書で習う公害病の実情が語られるわけですけど、そのまま今のコロナ事情に通じるところも多かったです。紹介された殆どのケースで、産学官が結託して、問題の根本原因を揉みつぶそうと暗躍してました。それでも、企業は利潤の追求を行う組織ですから、公害が出てしまうこともあるかと思いますが、それを国や学会がきちんと検証せず、被害者は僅かな補償で泣き寝入りさせられるので、国や学者を信用しすぎるのもどうかなと思いました。2022/10/22

デビっちん

17
複雑に絡み合った公害問題の全容とその本質をとてもわかりやすく説明している本です。1章が約300ページで3章からなる分厚い本ですが、どんどん読むことができました。今日、目に見える公害は減ったように見えています。しかし、現代の企業や役所、研究機関、住民の関係性などは、公害発生時の考え方と何ら変わっていないような印象を受けました。公害問題に比べたら、今自分が複雑だなと思っている問題なんてたかがしれています。一通り読み終わってから見た本書の帯が秀逸であることに気づき、いつかこんな文章を書いてみたいと思いました。2016/09/22

しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?

11
環境科学、公害研究の古典中の古典。現代にも通ずる必読書。2016/04/16

更紗蝦

3
おそらく、公害について、これほど分かりやすく、かつ、包括的に説明している本は、他にないのではないでしょうか。出版されて40年経っているのに、内容が全く古びていないことに、ただただ驚愕です。(つまり、日本は40年間、全く進歩していないということです。) ほんの少しだけですが、終盤で、電力会社の欺瞞に対する批判や原発を推進することへの憂慮が述べられています。過去の公害の事例を知れば知るほど、原発事故が発生したことも、放射能汚染の対処が滅茶苦茶であることも、必然であったと思えてきます。2013/01/30

dexter4620

1
大正から昭和の公害について臨場感を持って知ることのできる良書。世界でも公害はこの頃から話題となり、その最前線にいらっしゃった宇井先生の講義録となっている。骨太だが読みやすく構成されており、何より生々しい公害の歴史が理解できる。2021/12/26

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