内容説明
ローレンは瀕死の犬を見つけ、通りがかりの車に助けを求めた。中から出てきた男の容貌に、彼女は一瞬驚く。帽子で顔を隠し、長袖シャツのボタンは首まで留められている。ローレンが獣医のところへ行ってほしいと頼むと、彼は無愛想に犬を連れて去っていった。二日後、所有するロッジの改装を進めるローレンのもとに、手伝いを申し出る人物が現れ、彼女はまたも驚いた――なんとそれは、あのときと同じ男性だったのだ！相変わらずのいでたちの彼を怪しむ一方で、帽子の陰からのぞく美しい瞳に、彼女の胸はざわめいた。★心身に傷を負ったヒーローの心情を、人気作家Ｐ・モアランドがこまやかに描いた感動の物語です。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
19
ろくでなしの父がしでかした数々の過ちのツケを払っているタナー家の兄弟のシリーズ。近くに越して来たいとこに援助を申し出るがすげなく断られて、心配した彼らは牧童のヒーローに彼女の助けになってくれと依頼する。ただし、こっそりと。困ったことにヒロインもタナー家の頑固な気質を受け継いでいる。監視されていると思うか見守ってくれていると思うかは大違い。火事になった厩舎に馬を助けに飛び込んで全身火傷を負ったヒーローは働き者で苦労性。頑ななヒロインにちょっとうんざり。だって絶対裏切られたとか言い出すに決まっているもの。2022/04/06
