内容説明
「環境」に関する話題については、日常生活や健康に身近なテーマとして関心が高い一方で、驚くべき誤解や非常識が世間一般にまかり通っています。一面的な悲観論に振り回されてストレスを溜めたり、不要な努力や出費を強いられたりするのは、なんともばからしい。地球環境から健康器具まで、中学・高校レベルの科学知識で冷静に捉え直してみれば――。意外にシンプルで「悪くない」環境問題の現実が見えてきます!
目次
1 日本も捨てたものじゃない(日本は世界一健康に良い国である;日本はドイツ以上の環境大国である ほか)
2 健康不安に打ち勝つ(環境ホルモンとはなんだったのか;風呂場は路上より危険である ほか)
3 所詮は人が決めたこと(なぜフロンは禁止されたか;環境に関するふたつの基準 ほか)
4 暮らしやすい地球のために(地球は温暖化していない?;温暖化が寒冷化をもたらす? ほか)
5 環境の「常識」に惑わされない(江戸は環境都市ではなかった?;ディーゼル車vsガソリン車、合成洗剤vs石鹸 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mazda
20
結局、お金を産む仕組みを作るために「環境」が表舞台に出てきた、ということなんじゃないかと思います。環境問題で寿命が縮まないことはデータからも明らかで、喫煙、飲酒、コレステロール、入浴時の急激な温度変化、などの方が死亡リスクが高いようです。そもそも、環境問題は仮説をたてても それを実際に検証する術がないので、シミュレーション頼りになります。シミュレーションは、前提条件によって都合のいい結果が出せてしまうので、その結果を鵜呑みにするのはとても危険だと思います。LCAで考える必要があるのかも知れません。2017/02/04
オランジーナ@
3
日本はそこそこ環境問題においては優秀な国らしい。DDTが禁止されたことによって熱帯のスリランカで250万人もマラリアに再び罹ってしまったようだ。レイチェルカーソンはそこまで考えていなかったかも知れない。2015/11/17
がっち
3
再読。これは環境問題の入門ではない。むしろメディアリテラシーという観点からみた環境論である。環境にしても政治、経済にしても一方のの論ばかり見てはいけないのである。対照となっている否定の論も視野に入れなければいけない。これをしるには良い書である。S2011/08/10
がっち
3
メディアリテラシーを身につけるには良書。マスコミによっていいように流された統計や数字に我々は反応しやすく、そしてそれが真実であると我々は思いやすい。しかし、実際は事実ではなく、単に思いこみだけであることが多いと思う。その思い込みは、環境問題についてもしかりである。その環境問題を正しく理解しようとするための本といえる。A2010/10/14
Kenji Ichikawa
1
環境問題を話題に取り上げつつ、メディアリテラシーを問うている本。 環境という複雑な体系をもつ事象に対して、何が良い何が悪いとは一対一の対応では決められないということを改めて教えてくれている。 それゆえ、環境問題に対して何らかの答えを教えてくれているわけではないが、たやすく答えが出る問題ではないという事実を認識させてくれる。 環境というのに興味がなくとも、脊髄反射的に0か100かで答えをだすのではなく、リテラシーを身につけ多角的に物事を見るということを学べたので良かった。2018/05/29
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