内容説明
「ぼくはきみを殺した。ついに、というべきか。それとも、やっと、というべきなのか。リサだけでいいのか、殺すのは?」こうした犯人の思いから幕を開けた印南野市の連続女性殺人事件。犯人は理想の殺人を行い、追う刑事は、故意に遺された指紋と、ある遺留品に翻弄されながらも、犯人を推測するが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
125
最後の方でそういうトリックかぁと思いながら読み進めても、読み終わって謎はいっぱい残ったまま・・・。そんなオチはないでしょうよぉ~。2016/07/27
Walhalla
39
んー。いろいろ納得がいかない部分が多いですね。残念ながら、私の好きな西澤保彦さんの作品ではありませんでした。2021/01/19
おうつき
27
何となく前情報で真っ当なミステリーでない事は分かっていたので、ある程度そういう話なんだろうなと見当をつけることができたが、そうでない人がこれを読んで怒りを覚える気持ちは理解できる。本格ミステリーの皮を被った全く違う方向性の作品で、特殊な設定の多い西澤作品の中でも一際異色作。個人的には同著者の中でもかなり好きな部類の物語だった。2020/02/21
ヒロユキ
25
西澤さんの“推理小説”を読んでいるつもりでいたから、ラストには衝撃を受けました。この手のモノを論理的に扱うのが西澤保彦的真骨頂のひとつなだけにと言うか。まぁアリと言えばアリかな。2013/09/25
ミーホ
20
うわぁぁぁ。なんて不意打ち。不意打ちというか、突き抜けてるなぁ。西澤保彦ファンじゃなかったら本投げつけてるトコだった。凄い所に連れてってもらったなぁ。忘れた頃に『フェティッシュ』も読まなきゃ!!!こんな読了感は初めて。やっぱこの人凄い。2013/11/09