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内容説明
「プロフェッショナル」とは、高度な知識と技術によってクライアントの依頼を適えるインディペンデントな職業だ。業態はさまざまであっても、求められるのはたゆまぬ研鑽によって培われる技量であり、最高の結果を追求するこだわりである。ますます複雑化・高度化するビジネス分野において、その仕事はさらに重要性を増している。今こそプロフェッショナルのあるべき姿のとらえなおしが必要だ。
目次
第1章 プロフェッショナルとは(プロフェッショナルとは プロとプロフェッショナル)
第2章 プロフェッショナルの掟(クライアントインタレストファースト(顧客利益第一):全てはクライアントのために
アウトプットオリエンティド(成果指向):結果が全て ほか)
第3章 プロフェッショナルのルールと組織(固有のルール ギルドとファーム)
第4章 プロフェッショナルの日常(仕事ぶり 行動特性 ほか)
第5章 プロフェッショナル達へ(誘惑と不調和 プロフェッショナル達へ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mura_海竜
31
再読。2006年の著。時を経て読むことで新しい考えに出会う。耐震構造偽装事件やライブドア粉飾決算事件の一級建築士と公認会計士。いずれもプロフェッショナルの関係した事件。経済主流社会がトリガーとなっている。プロフェッショナリズムは利益追求や経済合理性とは調和的両立が難しい。現在は経済的な価値が支配的。職業上の使命感とプロフェッショナルの掟が大切。自分のプロフェッションを保つため書かれている対策はシンプル。2013/08/31
SOHSA
28
プロフェッショナルと呼ばれる職業の意義と価値、その行くべき方向性を説いた本。プロフェッショナルとは、単にその技能で金を稼ぐ者をいうのではなく、①特定の専門分野に関する深く高度な知識と技能を持ち、②特定のクライアントからの特定の依頼事項を解決することを業とし、③誰にも管理されず、組織に属さないフリーの立場であること、と述べる。そして働く動機は、「公益に寄与することを唯一の動機」と説く。これだけを聞いていると、まさにハードボイルドな職業なのだ。(→)2014/05/06
砂王
10
現代において、プロフェッショナルの意義を認知してもらうのは難しいのかもしれない。お金第一主義の国では、細々とギルドを組みながらやっていくしかない気がする。非経済的な価値を大事にする。だがしかし、「それって意味あるんですか」、「コスパがいいです」、「それは無駄です」とかそんなことばかりいう人、周りには多いからなー。口で言うのは難しいから、行動で示すべきなんだろうけど。それを相手が認識してくれるかどうか・・・・・。2016/02/21
こも 零細企業営業
8
ニューズ・オプエドに出演されてる波頭亮氏の本。 コレ13年前の本だった。確かにプロフェッショナルは酷くなってる。姉歯事件、最近だとアンビルドの国立競技場、欠陥建築な豊洲市場の設計。 公文書の改竄、隠蔽もそうだな。 こういうプロフェッショナルな人達の弱体化は社会の損失だと思う。2019/04/16
ryo
7
「何かの専門性を身に着け、プロの社会人として働くことを通じて道を極めたい」とよく考える。自分の強みは①お客様の気持ちを大切にして地道にコツコツ働く姿勢②エクセル(VBA 含む)を使った事務処理や業務改善の経験➂資格取得を通じて学んだ法律や経理の知識だと思う。新卒で働き始めてから休職や転職も経験したが、学生の頃から人格的にもかなり成長できたと思う。しかし筆者のような独立独歩の本物のプロフェショナルの足元にも及んでない。能力や精神力がまだまだだたと思う。これから私は何で生きていくのかをよくよく考えたい。2023/07/29