内容説明
法律事務所勤務のマーラは、テキサスに引っ越してきたばかり。生き別れていた愛すべき双子の姉ジェイシーと再会し、ともに暮らそうとせがまれたからだ。ジェイシーは義理の家族に、いきさつをどう伝えるか悩んでいた。だから二人の血の繋がりは今のところ誰にも秘密だが、義理の兄ジェイクは訝しげにマーラにあれこれ尋ねてくる。自分だけを信じて孤独に生きてきたマーラは、妹思いのジェイクと話すうちに彼に惹かれ、混乱していた。そんなとき、ジェイシーの交通事故という最悪のニュースが飛びこんできて……。★実力派スーザン・フォックスの巧みなストーリーに、ページを繰る手が止まりません。過去にトラウマをもつヒロインを、さらなる試練が待ち受けています。失意の彼女を癒したのは、たくましいヒーローと二匹の猫との心の交流でした。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びわ
7
嫌な人が出てこない。ヒロイン双子姉も良い人だったし…あんまりスーザンぽくなかったかも。でもヒロインが幸せになれそうでよかった、と思えるお話2013/05/23
trink
6
初スーザン・フォックスです。あまりセリフがなくてヒロインの心の葛藤（ちゃんと話さないと疑われる…でも約束したし…この際しかたないわ…いいえ、私もいいかげん強くなろう…）が粛々と描かれている。ヒーローも目で語るのが得意な色男なのか、無口なだけなのか、根暗なのかよくわからないままハッピーエンドになりました。これはパパがネックだなと思ってたけど、みんないい人でよかったです☆ 2016/06/07
キッチンタイマー
5
スーザンフォックスらしいマイナス思考のヒロインはいつものようにツボを突いてくる。しかし大事にしていた秘密も最初にヒロインが指摘した通りなんで？って思うし黙ってたことも当人があれなんだから仕方なくない？って思う。そのせいで唯一無二の身内の大事も閉め出されて忘れられて酷い。いつものフォックスらしい酷さに泣けてくる。ヒーローの包容力はさすが兄貴。まあヒロインがごちゃごちゃ泣き言言って責めなかったから余裕あったかと。あと毎度の作者の近況でカウチポテトの話は興ざめなので変えてほしいと思う。2015/01/27
ひまわり
5
ヒーローがいい人だった。なんか物足りない気もするのは気のせいかな。2014/10/29
糸車
5
いつでも人に気兼ねをして一歩引いている感じのヒロインが不憫で胸が痛い。生き別れた双子の姉は愛ある家庭に引き取られて幸せに育ったのに、ヒロインは口にするのも辛いような境遇に育った。それでも人を恨んだりしないヒロインは偉いと思う。自分の気持ちより姉のことを優先し何も言わない彼女の心情を思うと泣ける。姉を育てた家族は心の広い人ばかりで、義理の兄であるヒーローもいい男。これからは幸せになることだけを考えればいいよ、ってヒロインに言ってあげたい。読み返すたび涙でうるうる～。感動のお話でした。2013/11/10
