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内容説明
暖炉に押し込められた令嬢、身体を切り裂かれた老婦人……誰が、いかにして殺したのか? 推理小説が一般的になる半世紀も前に、不可能犯罪に挑戦する世界最初の探偵・デュパンを世に出した「モルグ街の殺人」。160年の時を経て、いまなお色褪せない映像的恐怖を描き出した「黒猫」など、代表的8篇。多才を謳われながら不遇のうちにその生涯を閉じた、ポーの魅力を堪能できる短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
青乃108号
175
翻訳は違うが、確か昔読んだはず。「いま、息をしている言葉で、もう一度古典を」が謳い文句のこの光文社古典新訳文庫。で読んでも、やはり古いものは古い。名作だ。って人は言うけれど「黒猫」も「モルグ街の殺人」も さっぱり面白くない。音楽はクラシックでも良いものには今でも感動したりするのだけど、映画と小説は時を経ると本来の良さを喪失して、現代では全然通用しないものになってしまうのだなあ。勿論、全部がそうだとは言えないけれど。本作は残念ながら幾ら新訳したところで最早。通用しない過去の遺物に、なってしまっているなあ。 2026/04/02
海猫
129
8篇収録の短編集。男が人を殺して隠蔽するがだんだんと良心が疼きだし…というパターンの話が多め。それぞれに語り口に工夫があって訳も読みやすいし、大胆な省略をしているゆえにミステリアスなものがあったりだが、趣向が似ているものが続くと単調に思えなくもない。「早すぎた埋葬」はタイトルからして恐ろしそうと思っていたが、読後感は意外と爽やか。語り手の恐怖心には大いに共感した。「モルグ街の殺人」は推理小説の元祖と言われるだけあってとても型がしっかりしている印象。真相が明らかになった後の犯行再現場面がしっかりと怖かった。2025/07/24
aquamarine
76
あまりにも有名な「黒猫」。もちろん読んでいますし内容もしっかり覚えていました。でも今回読むと情景がすごくリアルに浮かんできました。とても読みやすい新訳だと思います。訳者のあとがきで触れられた篁村訳や内田魯庵訳の「黒猫」との違いも興味深いです。お好きな方はこの21世紀の一匹目の黒猫も是非。「モルグ街の殺人」も既読ですが楽しめました。他の短編は黒猫とテイストが似ているものが多いです。「早すぎた埋葬」「ウィリアム・ウィルソン」が印象的でした。でも好きなのは意外と「アモンティリャードの樽」かも。2015/05/09
藤月はな(灯れ松明の火)
57
日常を過ごしている中で陥る罠と因果応報の結末の「黒猫」、世界初の密室を扱った探偵小説「モルグ街の殺人」など御馴染みのポー作品から始まる短編集。「告げ口心臓」、「黒猫」、「邪鬼」に共通するのはやり遂げた犯罪をある意味、「何か」に憑かれたように行うがその思い上がった「何か」によって白日に晒される不気味さが印象的でした。「早すぎた埋葬」は死に近い状況に直面したことにより、死に興味がなくなるのですが最後の一文に背筋がぞっとするしかないです。2012/02/29
そうたそ
55
★★★☆☆ ポーの作品八篇を収録した短編集。流石にこのレーベルは読みやすい。新潮文庫版と比べてみても読みやすさを感じる。何と言ってもやはり「黒猫」はすごい。ラスト数行での怒涛の描写は圧巻。やっぱりポーはSfでもミステリでもなく怪奇小説だよなあと思ってしまう。推理小説の元祖としてあまりに有名な「モルグ街の殺人」も何度読んでも面白い。リアルタイムでこの作品に触れていたらどれほど衝撃を受けただろうか。他の収録作でいうと「早すぎた埋葬」も良かった。前半で語られる生き埋めのケースがラストで活きてくるのが巧妙。2016/06/14
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