自己流園芸ベランダ派

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自己流園芸ベランダ派

  • 著者名:いとうせいこう
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 毎日新聞出版(2013/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620317847

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内容説明

タレント、ミュージシャン、作家……と多様な顔をもつ、著者いとうせいこう氏は自宅マンションのベランダで60鉢もの植物を育てる「ベランダー」でもある。「ベランダー」とは著者の造語で、ガーデナーと区別したものだ。

面積や日照時間が限られる都会の狭いベランダでは園芸書の知識は通用しない。著者は10年以上のベランダー経験をもとに自己流で植物の世話をし、試しては枯らし、枯らしては試すを繰り返す。しかし、その自由さこそがベランダーの醍醐味なのである。
たとえ枯らしてしまってもいいのだと著者は言う。それも植物の生命のひとつのサイクルであり、そもそも植物の生命をコントロールしようとすること自体が無理なのだから……。

本書は、そんな著者の植物生活をつづったものだ。著者と一緒に植物の生命の偉大さに驚き、感謝したくなる一冊です。

目次

2004年(春 夏 秋 冬)
2005年(春 夏 秋 冬)
2006年(春)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

130
『ボタニカル・ライフ』に続く園芸日記。都会のマンション生活者兼ベランダー(ベランダ園芸愛好家)に大きな転機となる引っ越し。人間以上に植物を巡る環境は一変し、片隅で鬱々としていた鉢が俄然存在感を放ち始めたと思ったら、世話なく育っていた株に死の気配が漂う。それでも、いやそれ故に買ってしまうのだ。植木市にスーパーの特売、食べた果物の種までいそいそと土に植えてみる。小さな生命のサイクルと自分のライフサイクルが完全に同期しているのはすごい。植物と共にある生活は季節に敏感になる。射し込んでくる日光の角度とかにも。2016/06/16

アナーキー靴下

81
再読。購入当時は『ボタニカル・ライフ』の続刊と思ったが、あちらは元々ブログとサイトマガジンで発表されたものの書籍化、こちらは朝日新聞の連載書籍化。本書は毎回2ページにきっちり収められた植物エッセイで、面白くありつつもどこか物足りない。ハードボイルドに植物と向き合い、翻弄され続け、決して勝てない自分にどこか安堵する…そんな魅力が若干おとなしめになってしまった感がある。植物とのつきあい方がこなれた著者を祝福すべきなのかもしれないが。とりあえず私もタチアオイ党なので嬉しい。「今年は球根でなく」話には強く共感。2021/09/27

naoっぴ

78
「ボタニカルライフ」続編。いとうせいこうさんの植物愛が炸裂。狭いベランダの日当たりを埋めるように置いたたくさんの鉢植えたちの栄枯盛衰の様子をひたすら綴ったエッセイです。私もベランダーやってますが、いとうさんがここの環境に慣れないヤツは枯れろと豪語する一方、やっぱり見捨てられず瀕死(もしくはすでに死亡)の植物には集中介護を施すというところ、わかるなぁと思いながら読みました。わが家のローズマリーがちょうどそんな感じで介護中なので…(^^; 巻末の柳生真吾氏と伊藤比呂美氏との植物対談も面白かった。2016/07/11

にし

58
読友さんより教えて頂いた『植物男子ベランダー』毎週楽しみに見ています。その流れでこの本を手にしました。これは~頷ける解るクスクスする。とても共感し、こんなにジックリ読んだエッセイは久しぶり。気軽な文の中に植物や自然を愛し敬い季節をベランダで感じる繊細な心を感じます。枯らしちゃうのも仕方ないよね。自分も慰められつつ、今日もベランダパトロールをかかせない自分を伊藤さんに重ねながら読了。ボタニカルライフ万歳!2014/06/08

にゃも

18
ある日テレビで何やら面白そうなドラマの紹介をしていた。タイトルは『植物男子ベランダー』。そして今年続編が始まった。録画ができないBSで夜遅めの放送時間、その上連続ドラマをきちっと見ることができない私。でもでも面白そー!だったら原作を読むしかない。正確にはこれの前作が原作なのだが、図書館で見かけてしまったので手っ取り早くこちらを借りてみた。期待以上だった。そこここから植物への愛と苦悩が伝わってくる。うっかり大半を病院の待合室で読んだのは失敗だった。唇を噛みしめ腹の肉をプルプル震わせるはめになってしまった。2015/07/13

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