内容説明
■電話がつながる仕組みが詳しくわかる!
電話機の受話器を上げてダイヤルし、電話相手の声が聞こえてくるまでには、ほんの数秒しかかかりません。この短い間に、電話ネットワークの中では、様々な機器が電話をつなぐために必死に働いています。本書では、電話がつながるまでの処理を一つずつ追いかけることで、電話技術を丁寧に解説しました。
■NTT固定電話・IP電話・携帯電話がよくわかる!
取り上げているのは、家庭で使っている「NTT電話」、急速に普及している「IP電話」、どこでも使える「携帯電話」の3つです。つながる仕組みを実感していただくために、NTT電話のほかにも、IP電話はNTTの「ひかり電話」、携帯電話はNTTドコモの「FOMA」という実際のサービスで説明しています。あらゆるネットワークの原点となる電話の基礎知識から、最先端のIP電話や携帯電話まで電話の知識がしっかりと身につきます。
目次
「電話がつながる」ってどういうこと?
第1部 NTT電話編(音はどうして伝わるの? 電話局までの道のり ダイヤルすると電話交換機たちがおしゃべり開始 これがNTT電話網の構造だ ほか)
第2部 IP電話編(IPネットに「声の通り道」を作るとは? 集会を開くプロトコル「SIP」 声をIPパケットに入れる ひかり電話の仕組み ほか)
第3部 携帯電話編(どこに行ってもつながる理由)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
vinlandmbit
19
図書館本。SIPとRTPによるIP電話のしくみを復習したく、久々に手に取り読了。改めて本シリーズは、要点を抑える上では良い一冊です。2023/03/31
vinlandmbit
19
電話を改めて理解する上で学び多い一冊でした。2016/02/08
Olly
8
タイトル通り電話のネットワークの仕組みの入門書です。技術誌の連載風の章立てで、図示や例え話が明快で、理解しやすかったです。電話を使っているだけでは、電話交換機の存在は意識しないわけですが、電話交換機が送ってくる電話の音(ダイヤル音、呼び出し音、電話が切れたときの音)は交換機が送ってくるものだし、電話番号を押したときに交換機がどう相手側との通信を確立させるのかなどもくどいくらいに書いてくれてて勉強になりました。また各種プロトコルの説明も詳しめに書いてあり、他の本を見ずとも意味を理解していくことができました。2020/03/23
hori-chan
4
いまさらながら読んでみたが、非常にわかりやすい。例えが秀逸。2018/09/27
roughfractus02
4
産業社会のネットワークは地球に道、航路、線路を描き、そこに動く機械を走らせてモノを運搬することで形成された。情報社会のネットワークは電信から電話に至る過程で、アナログ(音声による電話機から交換機まで)からデジタル(交換機同士)への変換と転送を瞬時にシンプルに行なう技術開発に支えられて形成された。本書は、この変換過程とインターネットとの共通部分を示しつつ、NTT電話、IP電話、携帯電話との違いを中心に概説する。音声と電子信号の速度差の調整技術、通話前の音の仕組み等を読むと、電話の向こうの世界が見えるようだ。2018/03/22