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内容説明
仕事がつまらない。先が見えない――若者が仕事で感じる漠然とした閉塞感。ベストセラー『内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊』の著者が若者の視点で探る、その正体とは?
目次
はじめに 「閉塞感の正体」を見きわめる
第1章 若者はなぜ3年で辞めるのか?
第2章 やる気を失った30代社員たち
第3章 若者にツケを回す国
第4章 年功序列の光と影
第5章 日本人はなぜ年功序列を好むのか?
第6章 「働く理由」を取り戻す
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
105
いかに日本の企業が年功序列で若者を食い潰しているのかがよくわかった。いくら働いても収入が増えないのは当たり前になり、只々上からの指示に従うだけでいつか指示する側に回る可能性は非常に低くなりやる気を削ぐだけの結果になる今の仕組みは問題だなと思った。2012/11/25
パフちゃん@かのん変更
64
単なるわがままや忍耐不足ではない。一言でいえば時代が変わった。人口がピラミッドで毎年経済成長できていた時代は終身雇用の年功序列でもよかった。今や年功序列は破たんしている。40代50代になってお金がいる年代になっても給料が上がるとは言えない。定年で辞める正社員の代わりに派遣社員が補充され、企業全体に若者が少ない。管理職に高い給料を払うために若者がこき使われている。とても難しい問題でどうすればいいのか私にはさっぱり。2017/02/15
かず
46
★★★★audiobook。「年功序列について」ほとんどおっしゃる通り。若干批判が目的化している部分も。私の現職場の管理職(59歳)が、「これからの時代は成果主義で云々…」と一丁前の旗印を掲げて社員の自主性を引き上げようとしている。ところが、会社の評価基準も追いついておらず労働力の搾取が生じている。何よりも彼自身は年功序列の甘い汁を吸い尽くしてそこにいるんだから、口を慎んでほしいものだ。2022/02/21
NAO
44
面白いと思うし、間違えではないと思う。ただ今の年功序列(政治)では日本は救えないというか、自分は救ってもらえない。自分の事は自分で救わなければならない時代なんだなぁ・・・2014/08/27
ひろ
27
新卒で入って3年という期間が経過したので、改めて手に取ってみたが、以前に読んだときとは一行一行の重みが違った。年功序列の崩壊、非正規雇用の増加、少子化、年金保険料の引き上げ…日本の将来のあまりの希望の無さに、読んでいて息苦しくなってしまった自分は、昭和的価値観の人間なのかな。リヴァイアサン化してしまった社会から目を背けるのは簡単だけれど、働く意義を改めて考え、生き抜く術を身につけなければと感じた。2014/04/13