文春文庫<br> 森は海の恋人

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文春文庫
森は海の恋人

  • 著者名:畠山重篤
  • 価格 ¥702(本体¥639)
  • 文藝春秋(2014/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167717049

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内容説明

森は漁民の命。森と海の真のつながりを知る感動の書。
宮城県気仙沼で長年にわたり牡蠣養殖業を営んできた畠山さんは、エッセイストとして、そしてNPO法人「森は海の恋人」の活動でも知られています。2012年には国連森林フォーラムの「フォレストヒーローズ」にも選出されました。
豊かな汽水域の恵みは、森があってこそ生まれる。ダム開発と森林破壊で沿岸の海の荒廃が急速に進んだ1980年代、おいしい牡蠣を育てるため、気仙沼湾に注ぐ大川の上流に木を植え始めた――それが畠山さんの活動の出発点でした。漁師だからこそ見出し得た、森と海の真のつながりとは? 「森は海の恋人」運動の火付け役となったみずみずしい一作がついに電子書籍化。森に、水に、海の恵みに関心のある人すべての必読書です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あちゃくん

67
気仙沼の牡蠣養殖漁師、畠山さんの本。今回南三陸に向かう道中にて読了。三陸の海のこと、山のこと、いろいろ知れて良かった。漁師の生活の描写から始まり、畠山さんが「森は海の恋人」運動を立ち上げるまでの問題意識、経緯がまとめられていて、解説の川勝平太さんが言うように、叙事文学として質が高いと思う。2014/03/21

T2y@

15
“ 森は海を海は森を恋ながら悠久よりの愛紡ぎゆく” 三陸の牡蠣士さんが綴る、その地の豊かな森と海にまつわる短篇物語。 海の食物連鎖を支える植物プランクトン。それを育む森からの豊かな河川水。気仙沼の豊かな海と森と、それらの愛に満ち満ちている。2016/08/07

pugyu

3
牡蠣養殖を生業とする畠山さんの子供の頃の話は民俗学というか、郷土の物語のように感じた。森と海は川で繋がっている。科学であり、教育でもある。川の上流にダムを作ることが、自然の流れを悪い方に変えてしまうんだというのがよくわかった。山を削った土砂をどこに置くのかで災害が起こることはこの夏の大雨で知ったし。リニアのトンネルもどれだけ自然に、自然を生業にする人に影響するんだろう。2021/08/09

ハメ・ドゥースト

2
★★★神谷輝幸先生に勧められて手にした一冊。「森は海の恋人」のフレーズが耳から心から離れない。「森は海を海は森を恋いながら悠久よりの愛紡ぎゆく」(熊谷龍子)から生まれたそのフレーズを合い言葉に植樹運動を続ける畠山重篤氏の歩み。好奇心が強く、心の柔らかい年代に、本物に出逢わせることの重要性を再認識。森と海、それは太古の昔から生命を育む源である。清らかな川で二つが結ばれている限り、永遠に新しい生命を生み続けるだろう。2016/06/04

U4

2
去年、大学に畠山さんが講義をしに来てくれました。その時は感動以外の言葉がなかったです。その時は、生物学的な疑問でも、アプローチを変え化学的な方向から見ると解決につながる、学問は領域を超えて協力し合うことが必要だ、というメッセージが強く印象に残りました。北大の松永先生が化学的に森と海との連環を証明しましたが、それよりも早く自ら森に木を植えようとする姿は素晴らしいです。その後、畠山さんはフォレストヒーローとなったり、今年2月には京都地球環境の殿堂で見事殿堂入りを果たしたりなど業績は素晴らしく、私の目標です。2015/02/17

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