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内容説明
企画はテレビの二番煎じで、当てても誰も儲からず、製作・配給システムは硬直化……。日本映画界の構造問題は指摘されるようになって久しいが、実態はなかなか変わっていない。映画が「産業」になっているハリウッドに対し、日本映画界の「道楽」体質も相変わらずだ。面白い映画を作る――そのために本当に必要なこととは何なのか。日本映画界に見切りをつけた業界の異端児が語る、日本映画界への挑戦状。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
3
面白かった ハリウッドのような巨大な映画産業の構造がわかった気がする。素人が考えているようなロマンチックなやり方なんかではなくて機能的というのか すごいなぁと思った
バッシー
1
邦画とハリウッドの映画制作過程についてよくわかる。ハリウッド映画はビジネスであって、邦画は「作品」。もう10年以上前の本だけど、本書で述べられている邦画の現状は変わっていないと思う。読んでよかった。世界水準の映画をぜひ日本で作ってほしい。2019/07/04
Asaya
1
ちょっと前の本だけどタイトルに惹かれて一気読み、なかなか面白かった。2010/01/30
washi
1
日本の映画会社がメジャー感のある娯楽映画を作れないでいる状況は相も変わらず…。手近なところで、著者のいう通り、商品ファンド法を改正しインディペンデントプロデューサーが活躍できる環境づくりが必要だと思う。2008/06/24
コホーー
0
数年ぶりの再読。「帝都大戦」、「リング」、「呪怨」で知られる映画Pが米国でJホラーブームを起こし、拠点を米国に移し、ハリウッドで更なる成功を目指すというもの。中でも、米国ではデジタル技術を駆使したリアルさを追求してきたのに対し、日本では特撮の怪獣映画が発展してきたことへの指摘が興味深い。それは、日本人が古来より「見立てる」という文化的伝統をもっていたからで、日本では米国と異なり、着ぐるみの怪獣がミニチュアセットを壊しているのを見て、「大都市を破壊する巨大怪獣」に見立てることができるとのこと。面白いです。2019/09/22