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内容説明
物心ついた頃からジャズ漬けの日々、気がついたら30歳にして老舗ジャズ誌の編集長におさまっていた著者が、自分の身体に染みこんだジャズの中から、世紀の名演を厳選。
目次
第1章 ジャズはいきなり革命だった
第2章 ジャズの心臓―アドリブに人生を賭けた“即興の鬼”たち
第3章 強烈な支配力と構成力―オルガナイザーたちとそのグループ
第4章 美は乱調にあり―“一聴猛毒”の冒険者たち
第5章 熱いブイヤベースのごとく―世界音楽としてのジャズ
第6章 音一発の説得力―ジャズの蟻地獄に引きずり込む愛すべきプレイヤーたち
第7章 挑戦しつづけるジャズ1970’s~2000’s
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーカ
23
1970年代以降のジャズについての名盤紹介と、セロニアス・モンク、アート・ブレイキーの部分を読んだ。CDは廃盤になっている物が多いし、動画もない。なんとかみつけた数枚が手元に届くのが楽しみ。かなーりそそられる名盤紹介です!2016/05/11
柳 真佐域
12
ジャズのことが知りたいだけだったのに、意外に文章が面白くて普通に読み物として楽しめてしまった。ジャズの一番輝かしかったころだろう~60'辺りのことがメインに書いてあってちょうどドストライクだった。読んでみて、出てくるジャズプレイヤーたちの名曲を聴いてみたくなったので、原田さんと感覚が合えばいいなと思った。2018/05/29
Schunag
9
再読。自分が不案内な世界へのガイドは、この本みたいに対象の魅力を明確に、熱く語ってもらえるとうれしいのである。けれどもそれは容易ではなくて、褒めるのはレトリックのバリエーションひとつ取っても実はむずかしい(だからネット上にはケナす言葉があふれるのですよね)。圧巻は「コミュニケイションズ11番」でのセシル・テイラーの演奏をびっちり追う4ページ。次々に繰り出されるフレーズの見事さに唸る。このテンションゆえに、紹介される盤をすべて聴きたくなるのです。2015/05/15
巨峰
7
この新書を読んで、これまで名前は知っていても興味のなかったミュージシャンを聴いてみたい!!!って思った。読者をその気にさせるという意味で、最高のジャズの案内書です。
生活相談屋
6
原田和典さんのかなり分厚い新書。世界最高のジャズってめちゃくちゃそそるタイトルだよなあ。内容はもうどストレートなジャズジァイアント紹介本。出てくるミュージシャンはきら星のごときスーパースターばかりである。僕は原田さんのことを20代の頃買った「コテコテデラックス」というソウル・ジャズの紹介本で知った。あの本は、長らく僕のジャズCD購入の際の最高のガイドだった。それからウン十年。そろそろラーメンもトンコツ系が苦手になってくる年齢に差し掛かり、改めてストレートアヘッドジャズに目を向けるきっかけになりそうだ。2018/12/12