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内容説明
人は意識と無意識の間の、ふわふわとした心理状態にあるときに、犯罪を犯したり、自殺をしようとしたり、扇動されて一斉に同じ行動に走ってしまったりする。その実行への後押しをするのが、「自分ではない者の意志」のような力、すなわち「悪魔のささやき」である――。精神科医、心理学者、そして作家として半世紀以上にわたり日本人の心を見つめてきた著者が、戦前の軍国主義、六〇年代の学園闘争、オウム真理教事件、世間を震撼させた殺人事件など数々の実例をもとに、その正体を分析。拝金主義に翻弄され、想像を超えた凶悪な犯罪が次々と起きる現代日本の危うい状況に、警鐘を鳴らす。【目次】はじめに 二十一世紀の日本を蝕む悪魔のささやき/第一章 悪魔はいかにして人を惑わすか/第二章 日本人はなぜ悪魔のささやきに弱いのか/第三章 人間を嘲笑い破滅させる、ささやきの正体/第四章 豊かさを餌に太り続ける現代の悪魔/第五章 いかにして悪魔のささやきを避けるか/おわりに
目次
はじめに 二十一世紀の日本を蝕む悪魔のささやき
第一章 悪魔はいかにして人を惑わすか
第二章 日本人はなぜ悪魔のささやきに弱いのか
第三章 人間を嘲笑い破滅させる、ささやきの正体
第四章 豊かさを餌に太り続ける現代の悪魔
第五章 いかにして悪魔のささやきを避けるか
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃちゃ
23
確かに「悪魔のささやき」としか言いようのない瞬間がありますよね。小さなことで言えば,「何であんなこと言っちゃったんだろう・・・?」レベルでも・・・。日本の現代の社会は刑務所化してる。うん,なるほど。悪魔に勝つには自分の心を鍛えるしかなさそうだ・・・。2010/10/31
テツ
20
凶悪殺人犯もカルトにハマりテロ活動に走ってしまう人間も基本的にはぼくらと何も変わらない。平々凡々な人間が道を踏み外す理由は何なのか。邪悪に手を染めるよう唆してくる悪魔のささやきに対抗する武器は遵法意識でも道徳心でもなく、知恵と知識だと個人的には思っていて「これをやるといろいろな意味で損をするな」「この勧誘してる奴には基礎的な宗教の知識がねえな。怪しいな」と、自分の中に知恵と知識を基礎とした確固とした芯が打ち立てられていることが大切なんだろう。愚かな人間は誘惑に流される。賢くあろうと研鑽を重ね続けよう。2021/11/23
eirianda
13
『ピエール・リヴィエール』という本の中の殺人犯の手記(創作でなくリアルなやつ)を読んでいたら、自分が同化していきそう⁉︎ になったので、気分転換で読み始めました。お蔭で私の中の悪魔が消えていき、読後スッキリ。自殺や人殺したい程の危なっかしい時には、この本はオススメです。天使も神も仏もいないが、悪魔はいるんだそうです。誰の中にもいて危うい心理状態のときに囁くらしい。悪魔に試されるんです。魔がさすってことです。日本人は個人の意見を持たず周囲の気に流されやすいので普段から信念と知識と判断力を持ちましょう。2016/05/19
gtn
12
著者は、高学歴の若者がオウム真理教をはじめとするカルトにはまる原因の一つに、宗教的知識の欠如を上げる。無菌室にいたようなものであり、免疫が全くないという著者の謂いに同感。無宗教を自認する者は、占いであろうが、オカルトであろうが何でも信じる。2019/05/04
アルゴン
10
★★★★ 私たちはやってはいけないと分かっていながら「悪魔のささやき」によってやってはいけないことをやってしまう。科学的な根拠があるわけではありませんが、結局善悪さまざまなことを考えながらの長い人生の中で一度でも「ささやき」に乗ってしまうとアウトなわけっですから、確かに他人ごとではなさそうです。概念論ながら、宗教から事件からいろいろなところに話が広がっておりなかなかおもしろい。2015/01/13
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