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内容説明
「シリコンバレーで今何が起ころうとしているのか、この目で見きわめたい。産業の大変革を身体で実感したい」。1994年10月、同地に移住した著者は、ネット革命とバブル崩壊の一部始終を目撃し、マイクロソフト帝国の変質と、リナックス、グーグルの誕生に注視する。技術と経営と投資家の幸福な結びつきと、その背後の「変化を面白がる楽天主義」を明快に、余すところなく伝えるスリリングな1冊。
目次
1 シリコンバレーの基本を体感する(天才たちが富を創り出す「天気のいい田舎町」 失敗しても返さなくていいお金 ほか)
2 ネット革命とバブル崩壊―同時代体感的ネットバブル考察(不動産事情はまるでバブル期の東京 米国ならではのインターネット革命 ほか)
3 マイクロソフトとリナックス(Linux)(最も変わったのはベンチャーより大企業 「勝つこと」に執着するマイクロソフト ほか)
4 シリコンバレーは私をどう変えていったか(価値を生み出すのは会社ではなくて個人 「変化していく自分」を楽しもうという気分 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ntahima
32
IT音痴ではなかった筈だ。それなのに韓国に来て生きるのに忙しく、スマフォ、タブレット時代に完全に乗り遅れてしまった。ところが先日Nexus7を購入したことがきっかけとなり、またITに興味を持つ。活字派の私としては“失われた6年の空白”を埋めるべく、何冊か読んでみることにした。副題にグーグルが出てくるが、本の内容はシリコンバレーからの現地報告である。96~01年までを扱っているので、今は亡き懐かしいベンチャーやソフトの名前に涙ぐむ。内容は古い。しかしシリコンバレーを理解する為にはここから始めるべきだと思う。2013/06/24
DonaldTrump
8
はてなブログの会社を起業した人の一人である著者が、東京とシリコンバレーを往復して起業する前半時代を回想した名エッセイ。ユニクロ創業者の自伝『一勝九敗』や、世界最強小売業ウォルマートの創業者の自伝『私のウォルマート商法』に匹敵する名著でもある!スマートフォン・SNS産業勃興という形で既に始まっている、IT起業第四世代の波に乗るなら必読!2012/02/17
baboocon
6
梅田望夫さんが1996~2001年のシリコンバレーを直に体験しながら感じたことをつづった手紙をまとめた1冊。その時々に書かれた文章なので振り返ると誤りな意見も含まれているが、それだけに後付けではない生の感触が伝わってくる。ベンチャーキャピタルの資金で、起業家が日本のように自己破産を恐れたりせず次々と新規事業に挑んでいける新陳代謝の活発なビジネス環境を目の当たりにしていれば、著者のようにウズウズしてしまいそうだな。まだ海のものとも知れなかったGoogleについてわずかながら触れている箇所もあって面白い。2013/06/24
thinkeroid
3
傑作ルポ。事件現場で肌に感じたことを、具体的でありながら簡潔に纏めている。linuxが資本主義に飼い慣らされた事を、RNA新大陸の話に重ねて私は見ている。2009/06/19
たいそ
2
1996~2001ごろのシリコンバレーの様子のクールなレポート。シリコンバレー精神をあらわす「マドル・スルー」「テネーシャネス」とは何か。「ナード」、「仮の成功」といったところが興味深かった。2012/05/18




