内容説明
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日本の歴史には、これまで8人10代の女性天皇が存在した。古代に限れば6人8代。6世紀末から8世紀末の200年間のうち、なんと92年間は女性天皇がこの国を統治していた。その存在は、本当に「中継ぎ」でしかなかったのか。あるいは「シャーマン」の役割にすぎなかったのか。歴史を紐解けば見えてくる女性天皇の知られざる姿。皇室典範改正、そして皇位継承問題が突きつけられている今だからこそ、知っておきたい歴史の真実と女性天皇の詳細。
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目次
序文(はじめに―皇室典範に関する有識者会議とその報告書 ほか)
第1章 八人十代の女性天皇(古代に限れば六人八代 女性天皇は「中継ぎ」か ほか)
第2章 古代の女性天皇(女帝誕生前夜の歴史状況 大王としての女帝 ほか)
第3章 近世の女性天皇(明正女帝 後桜町女帝)
第4章 近代と現代の女性天皇(封鎖された女帝即位の途 戦後の女性天皇論議 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
俊介
12
女性天皇は江戸時代に2名、古代に6名の計8名。特に、古代の飛鳥奈良の200年間で6名も存在したという事実は、天皇親政の時代だけに、古代史いや日本史にとって大きな意味をなす。本書は、8名それぞれの足跡を詳しく追う。その中から見えてくることは、単なる「中継ぎ」ではない、歴史に直面し歴史を動かした女性たちの姿だ。限られた資料の中からは、その内面まで読み取ることは難しいが、著者はその行間から、個人の感情と社会的役割との葛藤、悲哀を汲み上げることも忘れない。。かつての女性天皇の多くは、生涯独身を強いられたらしい。2020/05/06
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
5
登録忘れ本。恩師・荒木教授が2006年に一般向けに書いた、女性天皇についての本。悠仁親王誕生により女性天皇論はほぼ消えた感があるものの、安定した皇位継承はもはや男性皇族だけでは不可能なことは明らか。計8人10代の女帝について、従来の「シャーマン」「中継ぎ」に史料を示して反論し、空想上ではない現実の女性天皇を示している。また唐と新羅の女帝にも言及している。最後に女性天皇の即位を認めない皇室典範を批判し、容認が多数の国民感情的からも、改正が妥当としている。解説は日本史上の女性を描いた小説で著名な永井路子。
Tom
3
原著は2003年刊。加筆を加えた本文庫は2006年刊。日本における女性天皇は八人十代で、古代で六人八代を占める。まず近世に二人も女性天皇がいたことを知らなかったので驚いた。女帝は「中継ぎ」と古い日本史資料を読むとさも当然のように書かれているのを目にすることがあるが、本書はそのような短絡な女帝=中継ぎ論を批判し、個々の女性天皇について検討している。女性天皇に焦点を当てているが、古代において天皇(大王)がどのように基準や資質によって選定されたのかも見えてくる。→2023/12/17
くるぽち
2
これまで在位した女性天皇八人十代の即位の経緯 女性天皇は奈良時代と江戸時代に存在 平成から令和に時代が代わり、女性天皇を認めるかの議論が再燃している 過去の女性天皇は父親が天皇の血統 女性天皇を認めるには皇室典範の改正が必要 女性宮家はまた別の問題 2019/05/15
うたまる
2
女性ということでやたら持ち上げてみたり、逆にただの中継ぎだと落されたり、ということが多い女性天皇について、冷静にその事績から語る驚きの良書。8名中いろいろと見直したのは皇極/斉明天皇。史上初の譲位天皇、史上初の重祚天皇、史上最後の親征天皇、とエポックメーカーぶりを発揮している。中でも、親百済(天智)派と親新羅(天武)派で割れる時代に敢えて再登板したことは、当時の大和朝廷内での権勢とバランサーぶりを想像させる。また、天武系王朝期に編纂された『日本書紀』で「鬼神に魅入られた女帝」と貶されるのも逆に格好良い。2014/09/07
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