内容説明
取引先が出した不渡りのせいで、資金繰りが困難になったタカシマ工業。不良債権を何としてでも回収すべく、経営コンサルタントの志賀の力を頼ることになった。非情・冷血な男たちによって、とことんまで食い物にされてゆく会社……。経済犯罪小説の金字塔!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
20
これはなんというか。。。経済小説というより犯罪小説だ。しかも、白い部分のない真っ黒な経済詐欺犯罪を描いている。東京経営研究所の志賀を中心とした詐欺集団が、タカシマ工業という町工場に狙いを定め、預金から売掛金、不動産を抵当にした借入金など、あらゆるカネを奪い取って倒産に追い込んでいく。タカシマ工業の社長は、社長になってまだ4ヶ月の若僧なので、まんまと術中に嵌ってしまう。それでも最後に騙されたことに気づき、志賀との契約を破談にしようとするが、時期遅し。戻ろうにも戻れない。とても恐ろしい冷血集団だ。2021/12/15
ハーブ
1
安定の面白さ! 最後にスカッとしないのがいいですね 今の流行りの池井戸さんより絶対に清水さんのほうが面白い 一般向けにらすとでスカッとする内容にリライトしてドラマ化 清水さん評価向上計画 誰かして2015/10/30
issy
1
経営難に陥った中小企業の前に現れた「コンサルタント」は実は「計画倒産屋」だった。不良債権回収と資金繰りに苦しむ二代目社長を翻弄する犯罪者集団の冷血っぷりが凄い。ラストがある意味で衝撃的。2011/11/08
まつり
0
ひでえ話だ2012/02/20