ハーレクイン 砂漠の楽園

著者名：マリオン・レノックス【著者名】/霜月桂【翻訳者名】

ハーレクイン（2021/02発売）

• ISBN：9784596218384

内容説明

助かった！あやうく遭難するところだった。水も食料もないまま不毛の地を歩きつづけたジェナは、ようやく小さな建物を見つけて、安堵のため息をついた。いまにも壊れそうなあばら屋だけれど、外にはぴかぴかの自家用ジェット機がとまっている。持ち主に頼めば、空港まで送ってもらえるかもしれない。そのとき戸口に現れたのは、危険な雰囲気を漂わせた男性だった。孤独を映す瞳、精悍な顔、日に焼けたたくましい体。不意にジェナの胸が激しく高鳴った。初めて会った人なのに、これほど惹かれてしまうのはなぜ？★水道や電気さえもない地の果てで待ち受けていたのは、大富豪との胸躍るロマンスでした。厳しい大自然を背景に、ＲＩＴＡ賞受賞作家マリオン･レノックスが命懸けの恋を描きます。★

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[糸車]

何度読み返したか分からないけど一応再読。以前の感想にも書きましたが、ヒロインのジェナと妹カーリーが健気で泣ける。不毛な土地に牧場を拡張し続けるヒーロー、ライリー。若いのにすでに苦労も悲しみも有り余るほど経験した三人がどうか幸せになれますようにと願う思いで胸が痛い。これは名作。

2021/08/24

[糸車]

再読。読むたび涙がぼろぼろ、本当に心揺さぶられる素敵なお話。藍まりとさんのコミックを一緒に読むことをお勧めします。ヒーローが砂漠で掘り出した巻貝とヒトデの化石をヒロイン妹にプレゼントするのですが、それにまつわるエピソードが切なくて泣かせます。失ったものを思い出さないように誰もやらないようなきつい仕事を続け富を築いたヒーロー。彼の資産の大きさは哀しみの深さを表している・・・。苦労を重ね、人から裏切られても愛を信じる気持ちを持ち続けるヒロインと妹の健気さにやられます。お節介な脇役たちがこれまた素敵。

2014/12/09

[糸車]

世間的にはリッチに育てられたと思われているのに、愛されず、苦労を重ねてきたヒロインと幼い妹。たくましくキュートな彼女たちが幸せになって、ほんとうによかった。たった数日で孤独なヒーローとの強い絆を結び、これからは愛に包まれて暮らしていけるのね。後半は涙ぼろぼろ、感動的なお話でした。

2013/02/07

[ぽこ]

幼い妹を守るヒロインの優しさと強さに心打たれました。お金があり、有名人の母親を持っていても決して幸せではなく、かえってそのために不幸になっているヒロイン姉妹がかわいそうです。幸せの尺度について考えさせられます。

2015/01/05

[サティーシャ]

オーストラリアの不毛の地で出会った二人。有名人を両親に持つが幸せとは無縁で苦労を重ねるヒロインと幼い妹。孤独なヒーローとの出会いとおせっかいな周りの人たち。藍まりと先生のコミックのままの素敵なお話。どちらも素敵。

2017/05/24