内容説明
日本画の大家を父に持ち、美貌と才能に溢れる若き洋画家・佐伯渓舟は、助手であり恋人でもある相良司とともに暮らしている。小さなトラブルが起こることもあるが、強い絆で結ばれているふたりは幸せな毎日を過ごしていた。そんなある日、司の過去を知る男、そして渓舟の過去を探る男が現れたことにより、平穏な生活は少しずつ狂い始めていく(講談社X文庫ホワイトハート)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
61
タイトルは甘々方向にもとれるけど「絶対黒い執着系だよなー」と、警戒して読み始めました。ってことで、甘々なバカップルの幸せな日々に忍び込んできそうな不穏な気配に過剰に反応していたのですが「ええぇっ!?そっち?」ってな方向からガバァーッと襲いかかってきた怒涛の展開に、飲んでたお茶が気管に流れ込んだ時のような苦しさを味わってしまいました。攻に美貌と才能と優秀な友人と地位と名誉とお金があり、なによりも受を愛し守り続けるだろうってことがわかるから・・・ハッピーエンドってことで・・・ハ、ハッピー・・・なのか!?(笑)2013/05/17
那義乱丸
28
ブロ友さんのレビュで興味を持ち読んでみましたが、これは…っ!すごく好き!前半の甘々な流れに唐突に出てくる設定の意味するものが何なのか考えながら読んでいて、その指し示す先に気づいた時、戦慄が走りました。以降、自身の内臓の温度が下がるのを感じつつ一気読み。後半、登場人物たちの心情が理解できたのも前半の展開があればこそなので、物語のこの構築の仕方はさすがです。そして、登場人物との独特な距離感のある樹生さんの文章ならではの味わいでもありました。ただ、読み手を選ぶ作品なのではないかとも…。2011/02/17
たにしぃ
26
全体的にシリアス若干ホラー入ってるのに、記憶に残ったのは読み始め二行目で思わず吹き出したサナトリウムの豚の角煮と、あと猪が走る音ドドドドド(ドが23回書かれてるこれも笑った)…という不思議な読後感。こんな酷い過去なんで美談にしてんだよおおおお!っていう驚きがあり、面白かった。相変わらずあとがきもいろいろおかしい。2013/03/07
de sang-froid
24
BL。体の弱い司(下)はサナトリウムで美貌の洋画家・渓舟(上)と出会った。最初夢みたく甘くて、中盤イタイ。loveがなかったらかなりおぞましい話。(→番外編「DANKE」に短編収録 )2012/09/02
ゆりこ
23
薔薇咲き誇るサナトリウムで白皙の美青年画家に見初められた主人公。裕福で穏やかな人達に見守られた、幸せな恋人との暮らし。始まってから途中まで、甘く幸せなのに、どこかうすら寒いような違和感があって…その正体はね…!っていう。この書き方すごいですね。思わぬ展開に驚愕し、血がサーっと下がっていくような感覚。ハーレクインだと思ったらVシネマ?読後に頭抱えちゃいました。いいのか?!それでいいのかと(泣)でも、でも!すっごく面白かったです。ありえないと思いつつ楽しみました。フィクションってイイですね。2012/11/26
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