内容説明
20世紀初頭のベルリン。そこでは人と、人ならざるものが共存していた。長い任務から帰還した探偵ジークは、事務所に顔を出した途端、人狼の少年・エルの世話を押しつけられる。一方、街ではのどぶえを喰いちぎられたとしか思えない遺体が立て続けに発見されていた。犯人は人狼――!? 二人は否応なく事件に巻き込まれていく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
40
ヨーロッパ版の薬屋探偵みたいな感じ、設定的に。こちらの探偵事務所は大所帯ですけどね。なかなか真相が見えてこなくて、ハラハラしましたが、とりあえずエルが無事でよかった。満月の夜に子犬のようにはしゃぎ回ってネズミを追い回すエルの挿絵が可愛くってたまりません(≧∇≦)2016/03/17
nana
21
いろいろなどんでん返しがあって面白かった(^^)ジークとアルのコンビが可愛すぎる。アルのお話の続きが読みたい。2016/03/10
陸抗
19
人族の中に紛れて暮らす人外の者の為に、陰ながら動くオルデンベルク探偵事務所。持ち込まれる別々の事件が、最後に一つにまとまる過程は楽しい反面、どう解決するかはハラハラさせられた。ジークとエルのやりとりは親子のようで微笑ましかったけど、当たらずとも遠からずな関係だったのね。シリーズのようなので、機会があれば続きも読みたい。2020/11/24
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
11
人外のモノ達のための探偵事務所という設定自体が良いので、今後もシリーズを読み続けると思う。 ただ、デビュー作だけあって、ちょっとひねりが安易に感じられるところにもあるけど、それ以上に今後の伸びしろがありそうで、楽しみです。 それにしても、人狼と一言で言ってもいろんなレベルがあるのね。2012/03/29
シュウ
10
再読。ジークとエルのやり取りが微笑ましい。親子みたい。結末は悲しい。生きて欲しかったな。2020/05/13