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内容説明
「風が吹けば桶屋が儲かる」「宝くじはT・Kさんがよく当たる」「マークシート式の試験では、鉛筆転がしで平均点が取れる」というのは本当? 「鈴木さんと鈴木さんが結婚する確率は何パーセント?」「じゃんけんは、平均すると何回で決着がつくか?」「くじ引きで『残り福』となるための確率はいくら?」――。一見、不確実そうな事柄でも、統計的にデータを集めたり、確率を導き出すモデルを考えてみると、「原因と結果」のつながりが見え、実現性の目安がわかる。本書は、くじやゲームなど「遊び」の中にある確率から、視聴率や偏差値で使われる統計のしくみ、そして「文化」や「好み」といった数値化しにくいものの検証法まで、難解な数式を使わず紹介。数学が苦手でも楽しく学べる「確率・統計」的思考法。
目次
第1章 「風と桶屋」の確率論(「風が吹けば桶屋が儲かる」の誕生まで 「風が吹けば儲かる」確率 ほか)
第2章 「遊び」の確率論(宝くじの「夢」をつくるしくみ さいころは偉大な立役者 ほか)
第3章 「平均神話」の統計学(流行色はツクラレル? 関取を階級別で見る ほか)
第4章 「どんでん返し」の統計学(星一徹とカレの浮気 エスカレーターで文化をはかる ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬こ
14
昔のことわざ「風が吹けば桶屋が儲かる」を統計的に考え、計算すると確率は0.8%。こんな例を元にちょっとした数字からいろいろ予測値が出せる確率と統計の話。フェルミ推定の考え方に近しいと感じました。こういう考え方ができるようになりたいな~2015/02/22
Humbaba
5
平均は便利であるために,多くの人が使っている.確かに平均という言葉を聞くと想像がつくかもしれない.しかし,その想像が必ずしも正しいという保証はない.平均のみを知って安心するのではなく,集団の情報を知ることが大切である.2012/11/05
issy
2
確率・統計の基礎が、ややこしい数式を使わず、例え話と簡単な算数で解説されている。「犬の行動範囲」の例えによる分散・標準偏差の解説が面白かった。レベル的には「マンガでわかる統計学」と同程度だが、こちらは電車の中で読んでも恥ずかしくない。2010/05/19
そらパパ
1
最初をランダムにあとは一定間隔にサンプリングする2017/12/12
Chisa
1
具体的な事例だと数字にも取っつきやすい。だけど、自分で計算してみようとはなかなか思わない文系人間。2016/06/08