内容説明
硬式野球に高校生活をかける埼玉栄高校の女の子たちのノンフィクション。女子野球の全国大会、さらにはワールドカップで世界のチームと対戦する様子を熱く描く力作! 近年、新規に部を創設する高校があったり、読売ジャイアンツが関東リーグを公式サポートするなど脚光を浴びつつある女子公式野球。女の子が男のスポーツともいえる野球に魅入られた心境、そして様々に障壁にぶつかっても向かっていく向上心・・・、思わず感動し泣ける実話です。
目次
プロローグ 稲妻の中の一打
第1章 ずっと野球が好きだった。
第2章 そして、女子硬式野球部へ、
第3章 「一味同心」の仲間たち
第4章 ジャパニーズガール、世界へ!
第5章 決戦、延長14回!
第6章 最後の夏、最後の試合
第7章 野球のないシーズン
第8章 18歳の決意
エピローグ 野球って、すごいですね……
「夢を果たす子」の挑戦 ~あとがきにかえて~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
西澤 隆
6
男子野球は裾野が広い一方プロが興業として成立しているから、リタイヤしたひとたちが早朝野球で楽しんだりもできる。一方女子はというと五輪でさえ男子野球と女子ソフトがセット扱いされるなどマトモな環境があるとは到底言えない。とはいえ今世紀当初に女子硬式野球部が10校なかったというのは驚きだった。やるひとが少ないとやるひとには問答無用で使命感が覆い被さってくる。その中で「野球好きだからやりたい」という子たちの思いがビシバシと伝わってきた。JWBLを頂点としていい裾野を造りたいと頑張っているひとたち、応援したいなあ。2019/06/23
学楽生喜(がくらくせいき)
1
「女子野球は誰かがつないでいかないと広がらないし、終わっちゃうと思いますから。」 この本に出てくるある女子選手の言葉です。約7年前に高校三年生が発した言葉は、様々な人の努力と行動によって、確かにそして少しずつ大きくなっています。 3年ぶり位に再読しましたが、登場人物の名前と顔が一致するようになって来たので、より臨場感を抱きながら読むことが出来ました。一方、必死に頑張る女子選手たちの息遣いが聞こえてきそうな感覚は3年前と何ら変わりありませんでした。 土のグラウンドの匂いと、金属バットの打球音が聞こえてきそ2013/03/15
なつみ
1
今日から3日間、見学にきた中学生にブックトークします。20分×3を3日間、外部の人にするのは、はじめてなので緊張…。テーマは夢で、卒業生の本をからめてやります。この本は女子野球部の本。文章はおいておいて、女の子が野球し続けていく難しさがわかります。けっこう感動します。