楊家将(ようかしょう)(下)

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楊家将(ようかしょう)(下)

  • 著者名:北方謙三
  • 価格 ¥610(本体¥555)
  • PHP研究所(2013/03発売)
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  • ISBN:9784569666594
  • NDC分類:913.6

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内容説明

国境を挟み、宋遼二国は一触即発の状態に。宋の北辺を守る楊業と息子たちの前に、遼の名将・耶律休哥が立ちはだかる。神出鬼没、白い毛をたなびかせて北の土漠を疾駆するこの男は、「白き狼」と恐れられていた。意のままに動く赤騎兵を従えた「白き狼」の出現に、さすがの楊家軍も、思うように動けない。楊一族を苦しめたのは、敵将ばかりではない。力はあっても新参者の楊業に対し、宋軍生え抜きの将軍、文官たちが、次々と難問を突きつける。建国の苦悩のなかで、内なる戦いも始まっていたのだ。運命に導かれるように戦場に向かう男たち。天はいずれに味方するのか。滅びゆく者たちの叫びが切々と胸に迫る。最後の場面のためにそれまでの850枚があったかと思わせる感動のクライマックス。この先を読みたい、との読者の熱い要望に応え、著者は現在、続編「血涙」を執筆中だ。「水滸伝」に勝るとも劣らない英傑たちが活躍する北方『楊家将』、怒涛の後編。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

389
刊行当時に読んでいたら、続きが気になりすぎてしょうがなかっただろう。特に四朗。これで終わりだと思っていたら??となる。下巻も騎馬戦の描写はさすが。戦場面だけではなく、馬の調達や調練なども細かく書き込まれて、それもちゃんと面白い。太后や王欽招吉、瓊峨姫などなど、遼側の人物がいい味出していて、楊家軍は四朗/六郎/七郎以外の兄弟の影が薄い気がしながら読み進めると、楊業の最期で一気に盛り上がる。どちらが正義でどちらが悪ということもない、割り切れない切なさが他作と比べても強いように感じた。2019/02/20

三代目 びあだいまおう

236
嗚呼、絶唱、慟哭、悲壮な物語が幕を閉じた!国同士の飽くなき戦いに巻き込まれた無双無敵の軍人、楊業とその息子達の凄絶な、そして美しいほどの生き様を堪能した!味方の保身と臆病に晒され、己を守るは己の矜持のみ!護るべきもののため命を賭す孤軍奮闘の姿は涙を誘う!命を賭けて己の矜持を貫く無意味と意味!なぜ?まさか?お前が?と読み手を常に刺激する展開!いさぎよい漢の生き様を、それこそ縦横無尽に堪能できる傑作です‼️北方水滸伝の長さに萎縮する貴方、自分の人生の不幸に嘆く貴方に挑戦して欲しい漢のロマン歴史小説です‼️🙇2019/07/12

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

153
広大な中国の荒野を舞台にそれぞれの国の進退そして何より自らの誇りをかけた男たちの熱い生きざまを堪能することができました。男の強さそして弱さを上手く描きあげ、北方流ハードボイルドに浸ることはできるのですが、果たして一人ひとりに入れ込むことはできたのか。魅力的な人物像となってはいるのですが、あの長大な中国史に対して、上下巻という枠はあまりにも容量が少なく、描ききれないものも多くあったのかもしれません。2021/06/08

海猫

127
下巻に入ってからは、合戦の場面が増え、よりドラマチックに。ライバル的立ち位置の耶律休哥の人物造形も印象に残る。終盤の凄絶な展開を受けて、ラストは重いエンディングとなった。これでも一応終わってるけれども、やはり続編はほしいところで「血涙」が書かれたのも必然、といったところか。2019/05/07

ehirano1

101
武人とはこうも容易に躊躇なく潔く命を使うことができるのか?それとも武人として生きていくことを決めた時点からいつ死んでも悔いがないように覚悟を決めているのか? 下巻なのですが、続きあるとしか思えないエンディング。続編の「血涙」そしてその先にある「水滸伝」が気になってしかたないです。 2017/02/05

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