内容説明
「ああいう娘をロンドンに連れてきては……」ティルダの耳に飛びこんできたのは自分への中傷だった。いったい誰がそんなことを?振り向いたティルダは目を疑った。たった今、楽しげに踊ったばかりの紳士だったからだ。それから七年。ある屋敷の車寄せにシャペロン付添人として従妹に付き添う彼女の姿があった。従妹に求婚した公爵からハウスパーティーに招かれたのだ。現れた公爵を見たとたん、ティルダの顔から血の気が失せた。忘れもしない、あのときの紳士だ!彼女は微笑を口元に貼りつけたまま丁重に挨拶した。★2003年にHolt Medallion賞を受賞し、じわじわと実力をつけてきたエリザベス・ロールズ。一見おすまし顔のヒロインが尊大な公爵とわたり合う、リージェンシーの恋の鞘当てをお楽しみください。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
24
再読。何度読んでも楽しい。ヒーロー、ヒロインともに好感が持てるし、ヒーローのお母さんも好きだ。亡くなっただんなさまとは恋愛結婚なんですって。ヒロインの侍女もさばけたものの考え方で笑わせてくれる。ヒロインの娘ちゃんも可愛い。お互い、相手の気持ちが他の人にあると勘違いしているふたりですが、自分の愛情に忠実で誠実な態度が好ましい。ようやく誤解が解ける婚礼の夜の打明け話は微笑ましく、ほっこりします。2016/06/13
糸車
10
再読。ヒーロー、ヒロイン共にかなりの誤解があって、それぞれに違う相手を愛していると思い込んでいて、なんと結婚式当日でもその誤解を解いていない!黒田かすみさんのコミックを先に読んでいたのでストレスなしに読めた。ややこしい行き違いや思い込みがすっきり整理してあるので大助かり。何度か読み返したので脇役の魅力も堪能。みんないい人だ。伯父夫妻を除いて。あの親で長男・長女が真っ当に育ったのがびっくり。ユーモラスな話運びでちょっとばたばたした感じがまた楽しくて。ヒロインが自分の財産を福祉関係に使おうと行動するのも偉い。2014/10/30
糸車
2
世間体やら面倒くさいしきたりの中でも恋をする男女の思い違いや葛藤は、今と変わらないんだなあと、思って読みました。現代ものより好きかも知れない。持てる者としての自覚や誇り、人としての魅力、そして、欠点なんかがどれも興味深い。世慣れたはずの侯爵さまが懊悩するのも楽しく、幼い子供に対する態度もほほえましい。黒田かすみさんのコミックも好きでしたが、より深い感情描写があって、最後までわくわく。おじ夫婦以外は皆、好人物で、隣人のサー・リチャードさえいい人に思えました。2013/04/26
びわ
2
これは好き。ヒーローの勘違い嫉妬が楽しい♪2012/12/20
くろうさぎ
2
ヒロインの叔父夫婦にはむかつきますね~。ヒーローが自分の気持ちに早めに気づいたのがよかった。2009/08/04
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