内容説明
ケリーは初めてのときめきを覚えていた。バーで知り合ったフォードはたくましく優しく、まさに理想の男性だったのだ。彼にならすべてを捧げられるかもしれない……。伯父グラントにかけられた祖父殺害の容疑をはらすため、フォードはケリーを誘惑しようと決意した。祖父の愛人だった女なら、声をかければすぐになびき、情報を得られるだろう。彼はセクシーな笑みを貼り付け、ケリーに近づいた。★今月のシルエット・アシュトンズはシルエット・ディザイアの人気作家クリスティ・ゴールドが執筆。事件と恋を巧みにからめたストーリー展開は必読です。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
15
再読。シリーズものと知らずばらばらに読んでしまったシルエット・アシュトンズ。改めて手持ちのSA1→5→8(このお話)と順番に読んだ。これが一番好きかな。ヒーローは父を知らず母は出奔、伯父に育てられた。ヒロインは自分を守るために16歳で家出、ホームレスに。危ない目にあった夜にミリーに救われて以来ずっと一緒に暮らしている。二人とも本来の家族には恵まれなかったけれど、愛と信頼を抱ける人に出会い、自分を卑下したりしない真っ当で働き者で魅力的な大人に成長したことが素晴らしい。2016/12/27
糸車
13
同じメンバーが登場する話を読んだ気がする。何度か結婚した父がいる家族という設定。しかも最近。でもシリーズだとは表記されていないしこの作者はお初。競作っていうやつかしら。殺人事件の情報源として利用しようと近づいたヒーローの目論見を知って、ショックを受けながらも彼の力になろうとしてくれるヒロインの寛大さに感服。若いころにつらい目にあい、温かく受け入れてくれた女性によって心の傷を癒した経験がそうさせるのだと思う。複雑な家庭環境の中、育ててくれた伯父のために奔走するヒーローもなかなか素敵。家族の謎は持越し!まあ。2015/05/08
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