内容説明
人は誰しも、自分にとって都合の悪いことから目をそむけたくなる。しかし、そうした姿勢で社会を、自分を、そして身近な人たちを見ていったなら、どうなるだろう? 見たくないことからも目をそらさず、どこまでも自分と世界を見続け、考え続けること――。そのようなスタンスで、学び、男と女、生と死、老い、宗教などを取り上げ、しなやかな文体で綴ってゆく著者初のエッセイ集。
目次
第1章 自分と向き合う「知性」とは(自分を棚上げにした思想は終わった 人は何のために学ぶのか ほか)
第2章 自分と向き合う「欲望論」(豊かな時代になぜ人は不機嫌か?―「自由」の意味が変わった 障害児を持つことは不幸か?―「幸福論」から「欲望論」へ ほか)
第3章 自分と向き合う「性愛論」(人はなぜ、恋をすると不安になるのか?―「ことば」と「制度」の恋愛ゲーム 「あなたっていい人だから」と女が去ってゆく理由―「やさしさ」の本質とは ほか)
第4章 自分と向き合う「生命論」(この世に生きた証を求め、人は死を受容する―キュブラー=ロス『死ぬ瞬間』を読んで 日本人への質問・「どのような環境で死にたいですか?」―最期に見たい「青空」 ほか)
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