内容説明
ドゥルーズの「リゾーム」、フーコーの「脱中心化」、バタイユの「蕩尽」、デリダの「ディコンストラクション」。80年代のニューアカデミズム、ポストモダンとは何だったのか? 世界を席捲した現代思想のキイ・ワードが、20年の歳月をへて、今よみがえる。新たに第5部を書き加えて、21世紀の思想状況に斬り込む「増補決定版」が、ここに登場! 現代思想はいま、どの地点にまでたどりついたのか。
目次
ノマドロジー(遊牧論)
否定弁証法
批判理論
脱中心化(知の考古学)
呪われた部分(蕩尽)
マルクス現象
ディコンストラクション(脱構築)
スピノザ現象
群衆
暴力〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はりねずみ
6
初版は1985年だが、今でも随分頷ける。題名の通り主に現代思想のキーワードを解説している。基本的なことを比較的平易に説いていて、特に真新しいことが書かれているわけではない。本書を読んで「脱構築」やバタイユの言う「蕩尽」の意味が少し理解できたり、いかに自分が資本主義社会の論理「交換」に染まっているかを気付かされたりした。最近本屋で「マルクス主義云々」と題された新しい本が発売されているのをよく見かけたが、この時代にこそマルクス主義を見直す意味はここにあるのかな、と思ったり。その他「大衆」「ノイズ」「暴力」など2015/10/01
がま
0
大菩薩峠の考察が興味深かったけど、実物にはちょっと手を出しにくいな・・・2013/11/15
hiratax
0
(2005)読んだのは講談社新書版だったような。 この頃まだ著者は生きていたんだなよなと思うと隔世の感。2005/03/07
esbee
0
新しい社会のあり方を本気で模索しないといけないよなあ2012/02/05
とんこつ
0
前半部分がヘーゲル以降の思想の流れが見えて特に参考になりました。全体的に現代思想をかいつまんで紹介している程度なので、きっかけとしての一冊という印象。主観ですが、現代思想には既成の思想への問い直しであったり、フレームワークを取っ払おうという意志が感じられます。2011/12/21
-
- 電子書籍
- 物書同心居眠り紋蔵(一) 講談社文庫




