憲法とは何か

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憲法とは何か

  • 著者名:長谷部恭男
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 岩波書店(2011/11発売)
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  • ISBN:9784004310020

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内容説明

憲法は何のためにあるのか。
立憲主義とはどういう考えなのか。
憲法はわれわれに明るい未来を保障するどころか、ときに人々の生活や生命をも左右する「危険」な存在になりうる。
改憲論議が高まりつつある現在、憲法にまつわる様々な誤解や幻想を指摘しながら、その本質についての冷静な考察をうながす「憲法再入門」。

目次

第1章 立憲主義の成立
第2章 冷戦の終結とリベラル・デモクラシーの勝利
第3章 立憲主義と民主主義
第4章 新しい権力分立?
第5章 憲法典の変化と憲法の変化
第6章 憲法改正の手続
終章 国境はなぜあるのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

64
憲法改正議論の問題の理解を深めるために読んだ。大人のための再入門と帯にあるが、入門には難しいように思えた。どちらかと言えば概念的な事柄を論じており、実際的な知識を得るためには他の本も読む必要があるように感じた。2018/03/03

kaizen@名古屋de朝活読書会

26
岩波新書愛好会】#感想歌 憲法を創ると守ると改訂の力関係根源は何 民主主義だけではなくて人類の幸せ確保模索方法2017/09/30

那由田 忠

25
残念な本だった。疲れた。『憲法と平和を問いなおす』の方が良かったので、そちらをもう一度読もうと思う。一般的な説明や歴史も十分に語られていない。また、読者にきちんと理解させるというより、自分のメモのような「文献解題」が特にわかりにくい。一番がっかりしたのが憲法改正発議が2/3になっている説明の部分。共存の枠組から言って与党だけでなく、野党も含めてより大きな賛同が必要だという、ごくごく普通の説明がないことにショックを受けた。長谷部さんの学力・実力への信頼度がかなり落ちた。2019/02/21

ソングライン

17
人間は自分自身のあるいは身近な親族や仲間の利害を第一に考え行動する者である。立憲主義は多様な考え方を抱く人々の公平な共存を図るために、社会全体に共通する利益を実現しようと討議と決定をおこなうプロジェクトであり、その根幹が憲法である。本書では民主主義に何故憲法が必要であるかを考察した後、憲法改正の意義とその手続きについて述べています。世界が多くの血を流しながら、幸福のためにたどり着いた現在、その根幹となる憲法についていかに知らないでいたかに気づき、何故知ることが出来なかったのかを考えてしまいました。2021/12/26

おせきはん

17
憲法改正が話題になる中で、「憲法は特定の問題に対する答えを一義的に決める準則ではなく、答えを一定の方向に導こうとする原理に過ぎない」「通常の立法プロセスで解決できる問題に政治のエネルギーを集中させるため、通常の法律よりも改正が難しくなっている」との説明などから、憲法とは何かを考え直すことができました。2019/03/23

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