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内容説明
戦後まもない時代に生まれ、国際ビジネスの第一線で活躍してきた著者は、自らが属する団塊の世代についても思索を続けてきた。本書は、その思考の軌跡を十年の節目ごとに振り返り、体系化したものである。 団塊とは何か? われわれは経済的な豊かさを超えた価値をいかに創造しうるのか? 2007年問題ともいわれる高齢社会の一大転機を前に、日本の未来の座標軸を再定義する。成熟型の時代状況のなか、悪しき私生活主義や偏狭なナショナリズムに陥ることなく、社会へ主体的に参画する意思を問いかける。
目次
第1章 一九七一年五月 全共闘運動の余燼くすぶるキャンパスにて―政治的想像力から政治的構想力へ
第2章 一九八〇年五月 社会参加して十年の団塊の世代として―われら戦後世代の「坂の上の雲」
第3章 一九九一年三月 ニューヨークに駐在して四年目―米国との位置関係
第4章 一九九九年九月 十年の米国駐在を経て東京に立ち―戦後世代の責任と使命
終章 二〇〇六年三月 二〇〇七年問題を前にして―団塊の世代の正念場
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
83
71年に大学を出てその時に書いた論文を皮切りに約10年ごとに書いた論文を集めたもので、35年間の著者の軌跡が見えます。著者はワシントンにいた経験から世界情勢を分析するのが得てですが、この本では日本の団塊の世代が過ごしてきたその時々の状況を分析しています。やはり表題となっている第2章が読みでがあります。2015/10/19
かずぼん
7
Kindle版で読了。所収の論文には年代の落差がかなりあり、団塊の世代が80年代、90年代、そして2005年それぞれでどういう課題を抱えていたかがわかるという意味では読み応えがある。そして40代から定年間近の世代としてのあり方が問われていた。団塊の世代ですら戦後を上手く消化しきれていないのだから、その後の世代がどう生きるかについてはますます混沌としてしまって当然とも言える。令和のしかもコロナのこの時代をどう捉えるかという著者の言説に耳を傾けたくなった。2021/08/26
おとやん
2
71年、80年、91年、96年、06年に発表された著者の論文をまとめたもので、団塊世代の思考を読み取ることができる。戦後世代は日本の人口の大方を占めつつある。これから日本をどのように舵取りするのか。ドラマ「坂の上の雲」と照らし合わせて考えみよう。2012/04/06
Long Tail
1
団塊の世代の時代意識を社会学的に考察したものである。恵まれた世代としての老後生活あるいはこれからの人生にどののような姿勢で生きていくべきかを考えるにあたって大変参考になった。2009/10/02
しゃべる案山子
1
この本にはリアルがあります。2008/12/11
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