中国人、会って話せばただの人―近くて遠い隣人との対話 - 近くて遠い隣人との対話

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中国人、会って話せばただの人―近くて遠い隣人との対話 - 近くて遠い隣人との対話

  • 著者名:田島英一
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • PHP研究所(2011/07発売)
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  • ISBN:9784569649627
  • NDC分類:302.22

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内容説明

五六民族が暮らす中国各地を旅すれば、言語、生活様式、宗教など、様々な文化を肌で感じる。
儒教や共産党の指導などでつくりあげられた「文明」が、中国の実像ではない。
「面従腹背」で中央の統制から逃れる地方官僚。
お上の意向などよそに、日々の生活を楽しみ「鼓腹撃壌」を地でいく農村。
漢族との共存に腐心するチベット族…。
各地を広く踏査した気鋭の研究者が、北京や上海といった一部の大都市だけではわからない中国人のホンネを浮き彫りにする。
国家・民族の溝と対話に思索を巡らした中国紀行。
「標準化された中国」に対し異文化の実態とは?

13億人56民族が暮らす中国。標準化された「中国らしい」文化に対して、異文化の実態とは? 日本人の想像を絶する中国比較文化論。

五六民族が暮らす中国各地を旅すれば、言語、生活様式、宗教など、様々な文化を肌で感じる。儒教や共産党の指導などでつくりあげられた「文明」が、中国の実像ではない。「面従腹背(めんじゅうふくはい)」で中央のコントロールから逃れる地方官僚。お上(かみ)の意向などよそに、日々の生活を楽しみ「鼓腹撃壌(こふくげきじょう)」を地でいく農村。漢族との共存に腐心するチベット族……。

▼各地を広く踏査した気鋭の研究者が、北京や上海といった一部の大都市だけではわからない中国人のホンネを浮き彫りにする。国家・民族の溝と対話に思索を巡らした中国紀行。


[目次より]広州、変わらない広州/愛国主義教育基地/「中国」をデザインした、三人の広東人/「洋教」の微妙な立場/改革開放のあだ花/麗江の憂鬱/「正統」幻想/中国のAIDS/和順が「世界遺産」になる日/「吐蕃」から「チベット自治区」まで/独立でも周縁化でもなく

●第一章 海辺の「中国人」たち 2004年3月・広東省 
●第二章 沈黙と祈り 2004年8月・広西チョワン族自治区など 
●第三章 「東アジア」の彼岸 〔一〕西双版納(1990年5月・雲南省) 〔二〕茶馬の古街道(2005年3月・雲南省) 〔三〕「民族」という名の呪詛(2001年8月・チベット自治区)

目次

第1章 海辺の「中国人」たち―二〇〇四年三月・広東省(自由市場の喧騒;広州のオールド・タウン;変わる広州、変わらない広州 ほか)
第2章 沈黙と祈り―二〇〇四年八月・広西チョワン族自治区など(中国の社会団体;湘江のほとりで;「洋教」の微妙な立場 ほか)
第3章 「東アジア」の彼岸(西双版納(一九九〇年五月・雲南省)
茶馬の古街道(二〇〇五年三月・雲南省)
「民族」という名の呪詛(二〇〇一年八月・チベット自治区))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミスターテリ―(飛雲)

29
改めていうまでもなく中国は広い。しかしメディアの中国はひとつで、どうしても表面的な報道で、好き嫌いと判断して、偏見から逃れることはできない。しかし「地域研究者」という作者が、「人間の認識は、自らおかれた史的、文化的文脈から真に自由独立でない」と中立ではあり得ないと語る。ただ客観的でありたいとルポする言葉は信頼における。海辺の広東省から内陸へ湖南、湖北省・・雲南省からチベット自治区までその土地の歴史から現在の生活を克明に記録した力作、ここから今の中国の姿を見つめ直したい。定期的に再読したい本である。 2020/11/15

犬こ

23
タイトルから中国人とのコミュニケーションの型みたいなのを想定していたのですが、それとは異なり、著者がチベット・中国文化の学者のため、結構ニッチな地域に行ってニッチな現地の人と触れあう的な。中国広いですからね。歴史も兼ねて紹介しているので為にはなりますが、硬めの内容も多いです。2017/02/02

yui

0
中国各地を旅行記にまとめながら、中国の各都市や少数民族にもスポットを当て、それぞれの土地に生きている人の様子を記してます。中国一つとってもこんな違うのかが、具にわかります。2012/09/20

卓也

0
「北京や上海を見て、中国を見たと考える研究者は、目玉と足の爪だけ見て、象を理解したと考える動物学者ほどにも滑稽だ」と著者は繰り返す。西部諸省はインド文明、イスラム文明など様々な文化が肩を並べ、現実の複雑さを見せつけられる。2019/02/18

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