新潮新書<br> 日本共産党

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新潮新書
日本共産党

  • 著者名:筆坂秀世【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2012/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106101649

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内容説明

「鉄の規律」「秘密主義」。現在でも公安警察の監視対象ゆえに、ある種の物々しさが漂う日本共産党だが、その実態とは――。出来レースで選ばれる党指導部、給与遅配も珍しくない地方組織、度重なる募金で疲弊し離党する一般党員たち。党歴39年、党ナンバー4の政策委員長となるも不祥事を契機に参院議員辞職、離党した著者が、日々の党運営の仕組みから宮本顕治引退の真相まで、「革命政党」の内情を明らかにする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

58
元共産党員が、自らの失敗により、目が覚めたっと共産党を客観的に見てみる話。ちょっと古い本になるので、データ的なものは古いし、テーマも新しいものはない。しかしながら、共産党の基本的な考え方を学ぶことについては、わかりやすい。本の内容からは外れるが、自らが失敗して、その地位から転落したにもかかわらず、それに乗じて振り返って、本を出して広く公に知らしめるというのは、恥のような気がする。2021/10/21

南北

52
日本共産党の元幹部である著者が共産党を批判した本です。10年以上前の著書ですが、指摘している内容は現在も相変わらず通用しています。特に共産党無謬説という指摘は日本銀行を思い出させてくれました。どんな組織でも若い人が入ってこなければ衰退するだけですが、党員の半数が65歳以上と言われる現状では将来の見通しは立たないと思います。2019/08/17

100

51
元幹部による日本共産党批判。無謬性が失敗から目を背け、改善から遠ざける。理想論により過ぎ、結果にコミットしてない事、物事を変える事に対しての本気さ真剣さの不足が衰退の原因のひとつ。2023/12/30

Willie the Wildcat

28
(Ideologyの中身の是非は別として)共産党の一貫性、組織力を象徴。企業献金や、政党助成金無しで成り立つ資金力の仕組みも、個々人の強い思いと解釈。著者の指摘する組織の疲弊・歪も、既存政党の共通項かもしれない。特に、「閉鎖性」かな・・・。一方、党の歴史をもう少し掘り下げると、著者の主張との繋がりをより深く感じることができたかもしれない・・・。少なからず感情論的な要素を感じざるを得ない。2014/01/28

gtn

27
意趣返しの告発本ではない。かつて日本共産党の中枢にいた人物が、淡々と事実を記している。当然、党の誤謬も記す。例えば北朝鮮拉致問題。当時不破氏は拉致の事実に疑念を示し、同問題の解決を進める森首相に抗議さえしていた。裏を返せば、当時、日共と朝鮮労働党の正常化を探っていたという。拉致被害者より党事情を優先する姿勢に、国民は何を思うか。2019/08/12

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