内容説明
“汝は、天下にきこえた大名に仕えよ”との父の遺言を胸に、渡辺勘兵衛は槍術の腕を磨いた。織田信長・信忠父子の甲州攻略に、近江の小城主阿閉(あべ)淡路守家来として加わり、信忠の危機を救う武功で、一躍その名をとどろかせた。だが、勘兵衛は、信忠から拝領した名刀をねだる吝くさい淡路守につくづく愛想が尽き果てる。俺が心から働ける主君はいないのか。戦国の世に「槍の勘兵衛」として知られ、剛胆颯爽に生き抜いてゆく男の変転の生涯を描いた長編力作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
55
面白かったです。槍の腕で戦国を生き抜いた渡辺勘兵衛。甲州攻略で一躍その名を轟かせるのは流石だと思いました。ただ、主君にはうんざりしていたようです。自分を使える上司はいないものかと思うのも何だか分かる気がしました。「槍の勘兵衛」の生き様は武士らしくあったと言えますね。2023/03/15
しーふぉ
22
槍を頼りに大名を渡り歩く渡辺勘兵衛。すぐに癇癪起こしてしまう中、増田長盛には心服する。関ヶ原の主戦場に出ていたら奮闘したんだろうな2026/01/17
ここぽぽ
16
渡辺勘兵衛が主人公。槍の名人で、武功を上げるが、現代で言う転職組。奉公先をよく変える。関ヶ原の戦いと大阪冬の陣、夏の陣で活躍。時代の変遷で太平の世になかなか馴染めない。武士でいることのこだわり。偏屈物だが憎めない。嫁さんがとてもいい。夫婦のやり取りも面白い。2024/08/07
Yukihiro Nishino
13
激動の戦国時代を己の信念を曲げることなく生きぬいた勘兵衛。周りの人間にも恵まれてもいた。さぞかし満足のいく一生であったろうと思う。2016/03/14
えりすこ
12
豊臣から徳川へと移り変わる時代、様々な大名に仕えた渡辺勘兵衛の物語。これから戦がなくなるという時代は武士として生きてきた人間にとっては大変だったろうな。まさに激動の時代だったのだろう。2015/10/08
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