内容説明
西暦1558年、エリザベス女王が誕生し、時代の波は新たなうねりを生み出した。宮廷には女王に召し抱えられた廷臣たちが勢揃いして、すがすがしい空気に満ちている。侍女ペネロープもまた晴れがましい気持ちで謁見に臨んだ一人だった。たいした家柄ではない自分がこの場にいられるのも、姉が伯爵家に嫁ぐおかげだ。精いっぱい女王様にお仕えしよう。そう誓ったとき、見覚えのある男性の顔が目に入った。オリヴァー!甘ずっぱい記憶がたちまち彼女の胸を占めた。★16世紀半ば、イングランドでは急速にプロテスタント化が進み、英国国教会が設立されます。しかしいまだカトリックを信奉する者も多く、そのせめぎ合いの中でエリザベス女王の治世は始まりました。侍女ペネロープのけなげな献身ぶり、身を焦がす恋に、どうぞご期待ください!★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
11
エリザベス一世の即位を背景にした、女王の侍女と、女王の愛人とされたダドリー卿に仕える従者のロマンス。ヒーローは元はヒロイン姉の恋人だったが、姉が玉の輿狙いでヒーローを袖にする。姉の婚約者の口利きで姉妹は宮廷に上がる。史実を混じえた話で、時代を感じさせる語り口にしてあるが、それが作品を面白くしているかというと疑問。自分の中のイギリス史の隙間を埋めるのには役立った。映画「ブーリン家の姉妹」の後と考えると想像しやすかった。シリーズ4作品の序章みたいだけど、続きは読まない。2024/06/20
かの
0
【図書館】エリザベス女王の治世が舞台。全4部作の最初のお話。いまいちヒロインが活躍しないのと思ったより華やかに書かれていないので、しょんぼり。政治的な策略とかあんまり関係ないところで話が進んでいくので、肩透かしでした。勿体無い。最後の敵役も結局どうなったのかうやむやに終わりました。続き物だから仕方ないのかな。いまいち盛り上がりに欠けたお話でした。でも、エリザベス女王には好感が持てたかな。2013/05/27
terutyann
0
シリーズものだから仕方ないのか終わり方が微妙、、。2009/10/21