内容説明
「行内融資を担保に」競馬金融を営む世羅のもとに銀行マン・赤星が訪れた時、運命の歯車が狂い始めた。実は赤星の裏で巨額強奪を画策していた男こそ、盟友で風俗金融業の若瀬だった。燃えるような暴力の男・世羅と冷徹な頭脳の男・若瀬。闇社会の制覇を目論む盟友が袂を分かって凄絶な闘いの幕が…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ララ♂
14
🌟42021/09/20
読書亀
7
黒い方の新堂作品。闇金の権力争い。壮絶。闇金には、絶対に近づいたらダメです。タイトルがとてもいいと思った。2022/06/21
まいまい
6
闇金をそれそれに営む 世羅と若瀬。お互いを、唯一認め合う二人。世羅は暴力で、若瀬は知能で、例えるなら炎と氷。しかし、ある一件で二人の仲は炸裂。壮絶な戦いが始まる。闇金、ヤクザ、信じられないくらい壮絶な暴力。怖くて恐くてたまらなかった。そして、ラストは。。。2015/08/16
しょー
5
ラストが忘れられない。あの終わり方は想像していなかっただけに強烈だった。 エロ、グロと、黒新堂がふんだんに盛り込まれている。お金の勉強にもなるのだから、二重の楽しみ方がある。フィクションとはいえ、登場人物が実在しそうだから怖い。ギャンブルから手を引き、堅実に生きる道が安泰なのだろう。 前半はお金の勉強になり、後半は熱い展開が披露される。単なるエンターテイメントで終わらない。読後に読者の世界を変える作家。新堂冬樹はそういう男だと思い出した。2014/01/13
読み人
4
あっという間に読了。炎と氷の対局にある闇金が熾烈な出し抜きを演じる。どちらにも金という大義があり譲らない。ラストはドンデン返しの展開にどちらも勝者であり敗者である。良作。2015/05/01