内容説明
株の乱高下の背景にある仕手筋の暗躍、風説の流布、未公開株を使った詐欺事件。マネー犯罪の闇は、あなたの背後に迫っている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
73
相場さんの得意分野だけあって楽しめましたが、最後の温泉の所は無理があるような気が・・・。2018/11/19
有坂汀
10
本書は『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞した経済ジャーナリスト出身の作家相場英雄氏の相場小説です。本書を初めて読んだのは、2010年ごろの話ですが、当時の株式市場の様子などが物語形式できちんとまとめられており、ページをめくりながら「あぁ、なるほど。そういうことか!」と膝を打つことが何度もありました。ラストには大きなどんでん返しが待っていますがここに描かれていることはかつてあったことでありこれからも起こることなのでしょう。この文章を書きながら改めてそんな事を思ってしまいました。2025/02/14
コリディ
9
5点。この手の小説は8割の真実と2割の創造で、良い小説になると思う。この作家さん、経済ジャーナリスト出身で得意分野のはずだが、ほとんど創造、嘘で構成されている。「震える牛」と違い、取材など手を抜いた? もう30年くらい前の作家ですが、安田二郎さんの小説が秀逸。広く浅く収奪するというテーマでは、銀行預金の利息の、1円未満の端数を収奪する話がありましたが、これなど誰にもわからず、迷惑かけず、面白い発想だと思いました。(実現性があるかどうかは疑問ですが)2016/07/17
あきむら
8
株価よりも、クレジットカードやパソコンのウイルスの怖さが気になりました。美奈子にも本条にも気持ちが入らず、読み辛かったです。2016/08/31
K2
5
犯行の動機は、少し無理があるように感じた。 しかし、社会問題の捉え方や犯罪の手口等の描写は上手いですね。2017/03/15