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内容説明
近年、アメリカ批判など政治的発言で知られるチョムスキーのもう一つの顔、それは言語学に革命をもたらした生成文法の提唱者としての顔である。彼の難解な理論を明快に解説。
目次
第1章 文の構造を分析する(「文法」とは何か 語順の決まり ほか)
第2章 生成文法とは何か(生成文法の登場 文の構造を表す方法 ほか)
第3章 深層構造と表層構造(句構造規則は単純な方がいいのか 句構造規則を超える―深層構造の登場 ほか)
第4章 普遍文法を追究する(生成文法と主語、目的語 普遍文法を仮定する ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
40
チョムスキーが作り上げ発展させた生成言語。なかなか入ってこないので斜め読み。以下メモ。語順には属性がある正確でありながらも、できるだけ簡単な形でされた方が良い。結果を数値として定量的に表すことができない以上は、誰もが安心して理論の検証のために使える結果を保障してくれるものとなることができない。文の構造そのものを表す方法を提示した。文の構造は、それが表す意味とは独立に決まってくる。深層構造と言うのはある文の不完全な意味表示としての役割を持っているに過ぎない。2025/02/11
kochi
19
生得的な人類共通、普遍の言語能力を前提として、言語の本質を解明するための、普遍的な理論である「生成文法」を構築したチョムスキー。本書は、その基本的な考え方、理論の歴史的変遷を、わかりやすい英語例文を参照しながら説明するとともに、その問題点を指摘する。その理想主義的な考え方に魅かれる人、信奉者には、理論の矛盾にズバリ踏み込む本書は、評判が悪いのではないかと思われるが、評価するところは評価し、問題のあるところは指摘するという中立的な立場で書かれていて、バランスよく生成文法を理解できるのではないかと思う。2018/10/31
たばかる
18
勿論言語学の点のみ。現在の言語学者の中でもチョムスキー派は多数を占めるそうで、そう考えると様々な言語を生成文法と表層/深層構造で説明できる点では理論として力が強い。一方で、動物の組織的行動の分析などを通した生物学の発展から、“人間のみが生得的な語彙特性を持つ”という前提の揺らぎが大きくなっているそう。これに関しては、本書でもある程度は理論の粗を指摘しているので入門と題名打つ割にきっちりしていると感じた。2019/06/11
おはち
13
別で読んでいる本がチョムスキーを褒め称えているので、そちらを中断してまずこちらに手を出しました。が…よくわかりません。普遍文法が人間に生得的に備わっているという主張は頷けるのですが、具体的に生成文法が説明する句構造や変形規則はとても言語の本質とは思えませんでした。理論の説明をした直後に批判が繰り返されるので、あまり公平なチョムスキー入門ではないのかもしれません。2021/09/21
Yuji
8
構造主義の華々しい成果から結構、期待して読み始めたのですが。科学的とはとても言えないロジック展開。例外にはまり込んでしまい、崩れてゆく構想。筆者は相当批判的立場で総括しており、まともな入門書ではありません。文の解析は、おそらくグーグルなどの自動翻訳のプログラムで実装済みであり、普遍文法への高度な志は、そのようなプログラム作成現場からフィードバックされるべきものである筈。この理論は結局、過渡的なものだったのでしょうか??2015/10/19
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