内容説明
エロス、労働、死という三つのキーワードから、子どものありようを大人との関係のなかに捉えていく本質的子ども論。たとえば絵本「こぶたのまーち」を手がかりに親子関係を、またサンタクロースを手がかりに、子どもにとっての孤独や死について考える。
大和書房刊(1987年初版)、ちくま学芸文庫化(1996年)を経て、2005年、索引と著者の書き下ろしを追加してポット出版より復刊。
「大人」の条件やイメージが崩れているなか、子どものありようを考えることで「大人とは何者か」の問いに答える。
目次
第1章 絵本がさし示すもの
2章 子どもはどのように了解されているか-三冊の本から
第3章 エロス的存在としての人間
第4章 子ども期はどのように区分されるべきか
第5章 存在論的サンタクロース論
第6章 労働と子ども
第7章 養育の現象学