「表現の自由」の社会学 - 差別的表現と管理社会をめぐる分析

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「表現の自由」の社会学 - 差別的表現と管理社会をめぐる分析

  • 著者名:伊藤高史
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 八千代出版(2006/02発売)
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  • ISBN:9784842913773
  • NDC分類:316.1

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内容説明

童話『ちびくろさんぼ』絶版問題と筒井康隆著『無人警察』教科書掲載問題に関わる、差別的表現を巡る論争などをとりあげ、「表現の自由」という「概念」がどのように「機能」したのかを問題にする。主に法律学の観点から論じられてきた「表現の自由」の問題を、社会学的な観点からアプローチ。マスメディアの発達した社会にあって、国家/社会/マスメディア/個人、という関連の中でこれらの問題をとらえることは、今日の政治社会そのものを考察することである。序章:「表現の自由」への新たなアプローチを目指して  第1章:「表現の自由」と人権および社会秩序  第2章:差別的表現規制と「表現の自由」の共和主義的理解について  第3章:公的領域としての思想の市場と管理社会論  第4章:知識社会学・イデオロギー研究と言説分析  第5章:アルチュセールの徴候的読解とディスクール分析  第6章:筒井康隆「無人警察」論争―「表現の自由」の空洞化  第7章:『ちびくろさんぼ』の絶版―「表現の自由」の揺らぎ  第8章:人間の複数性と「表現の自由」  第9章:「表現の自由」の保守的価値
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目次

序章 「表現の自由」への新たなアプローチを目指して
第1章 「表現の自由」と人権および社会秩序
第2章 差別的表現規制と「表現の自由」の共和主義的理解について
第3章 公的領域としての思想の市場と管理社会論
第4章 知識社会学・イデオロギー研究と言説分析
第5章 アルチュセールの徴候的読解とディスクール分析
第6章 筒井康隆「無人警察」論争―「表現の自由」の空洞化
第7章 『ちびくろさんぼ』の絶版―「表現の自由」の揺らぎ
第8章 人間の複数性と「表現の自由」
第9章 「表現の自由」の保守的価値

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まあい

2
現代における「表現の自由」を巡る論争が抱える問題が、非常に的確に描出されている。「表現の自由」の意義は「人々の自治への積極的コミットメントを可能にする」という点にある(p.60)。「解釈のコードを攻撃することは妥当であっても、その作品そのものを攻撃することは正当ではない」(p.202)。「単に類型化に基づく見方」と「偏見」は別個であり、前者を問題化するのは危険である(p.206)。等々。今後も参照していきたい。2016/11/15

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